以前、書いたように草履は鼻緒(鼻緒職人)と台(台職人)、それらを付ける(挿げ職人)職人達によって作られているのですが、今日は私の知っている範囲で台について書きたいと思います。
台は専門の職人さんによって作られています。台にも色々と種類があります。一枚重ねや2枚重ね、3枚重ねなどなど・・・。台はミルフィーユのように幾重にも重ねられて出来ています重ねが多くなればなるほど職人の手間と技術が必要となるため値段的にも高くなります
上の写真をご覧いただくと金色に輝く薄い2枚の層が見えると思います。厚さにして2~3㍉。この金色の層を通称「ペラ」と言います。由来はペラペラと薄いから?かなと勝手に私は思い込んでいます
上の写真は3枚重ね2枚ペラ入りの合計5枚重ね。今売られている中では高級な台になります。
皆さんは台の中身をご存知ですか?
一般的にはコルクで出来ています。コルクを始めから数枚に切り分け、周りに革や合皮などを巻きつけます。この作業を通称「巻き」と呼び、巻き終えたコルクを重ねていくと台が出来上がります
知り合いの台職人さんに教えていただいた良い台の見分け方をご紹介します。
横から見て重ねにズレがないこと
巻きに歪みがないこと
何枚重ねであっても「巻き」の継ぎ目(台に先端)がぴったり縦一直線に並んでいること
特には熟練を要することは勿論のこと、職人さんの妥協を許さない心意気が伺えます。是非草履をお買い求めいただく時は以上のポイントをご覧いただきたいと思います。