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織の記録

網代織りと崩し縞

2024-01-07 17:14:07 | さまざまな織と技法

網代(あじろ)織りです。

網代とは竹や草で編んだカゴの編み模様のことを指します。

たしかにカゴの網目に似ています。

平織だけで織るこの織物は見る者を不思議と魅了します。

殆どの織り本に紹介されている組織図です。

順通しで平織、色の配色だけでできる模様ですが、

素材を変えることで敷物から服地まで幅広く使われています。

左貫 伊(さぬきたすく)氏の「続木綿伝承」には

古い縞本帳とともに、いくつかその技法を紹介しています。

縞と聞くと縦縞を思い浮かべますが、

ここでは崩し縞と呼ばれる特異な縞柄も紹介されていてます。

その中から一例を織ってみました。

たて糸、よこ糸:紡績綿19/4

筬:6/㎝(引き込み2本)

ろくろ機使用

実際にはもっと細い糸で織られていたと思うのですが、

縞帳には今に利用されているパターンも多くあります。

先人の探求心には敬意を感じます。

この布、夫の水筒袋になりました。