5月26日イイノホールにて開催された、
シンポジウム「メンタルヘルスとリワーク」
に行ってきました。
↓ 新しいイイノビル、こんなにキレイになってたなんて知らなかったよ
天気の良い日曜の午後、にもかかわらず
500席のイイノホールがほぼ満員でした。
医療関係者、企業の人事担当者、カウンセラー等々と思われる方で
いっぱいでしたよ。
いしい事務所の顧問先でも、
この半年にメンタルが原因で3人の従業員さんが休業や退職をしています。
医療系、民間系、公的なリワーク施設の違い等について解説していただきました。
パネルディスカッションでは、様々な受講者からの質問に答えてくれましたが
その中で「どうして企業がリワークを支援しないといけないんだ?!」
という企業の本音ともとれる質問がありました。
休職規定を見直した結果、3か月休職したら即退職!にしたよ、という就業規則も見たことあります。
中小企業なら、長期間休んでいる人を抱え続けられないよっ というのが本音でしょう。
私も残された社長や社員さんがすごく苦労しているのを見ていますから、
それについてはすご~く気持ちがわかる一方、
もう少し何とかならなればいいのに・・・という相反する気持ちもあります。
シンポジウムの基調講演をなさった山田先生が
「うつは心の風邪、と言います。 38.5℃の熱がある体の風邪と同じと思ってください。
だから気晴らしに外出とか映画とか言われるけど、無理なんです。
38.5℃あったら、パジャマに着替えて休息するでしょう?」
と言ってました。
体の病って、糖尿病、がん、胃腸炎、ぎっくり腰・・・・・色々ありますが
自分の不摂生や生活習慣、環境や遺伝、いろんな原因がありますね。
メンタルについても同じだと思います。
自分の考え方のクセ、生活してきた環境、遺伝、
そして周囲の環境(過労やストレス要因)が直接の引き金となるのでしょう。
誰もが病気になりえるし、誰もが休職する可能性を持っているはず、なんです。
育児休業、介護休業だって休職です。
今の世の中、
育児だと保険料免除になるから、事業主も育児休職はOK、
でも病気休職とかはダメよ、ということですよね。
弱者を切り捨てていっていいのか? 切り捨てた結果何が残るのか?
切り捨てたら後は福祉にお任せするから、というのでは
結局税金を使うことになり、税金が高くなり・・・・・日本が弱くなる一方ではないかと思うのです。
労働人口が少なくなる日本だから、
まずは病気で休まないように「自分」について良く知る、健康についての教育も予防もしっかりする、
育児でも介護でも体の病気でも心の病気でも
休まなければならなくなってしまったらしっかり休んで、
そのあとちゃんと復帰して成果を出せる、そしてお互いさまと言い合える、
そんな日本になったらいいなあと思いました。
少し前にアンジェリーナ・ジョリーのガン回避のための乳房切除手術のニュースを聞いたときは
遺伝だからってそこまでする?と思いましたが、
アンジーくらい自分の健康に積極的にならなくちゃいかんかな、とも思い直しましたね。
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