今年度、子ども会の会長を務めさせていただき、
大変なことも多かったですが、他学年の親子さんとお話しする機会を得て
色々と勉強になりました。
そして、そろそろ年度末。
残念なことにチラホラ退会の申し込みが・・・
ここで、「おまえが会長だからだろ」という突っ込みも覚悟!で書きますね。
おねえの学校では、学区を6つに分けて6つの子ども会があります。
子ども会は強制ではなく任意加入です。
毎年入会者は減少傾向、そして年度末になると退会者が何人も・・・
というのをここ数年繰り返しているそうです。
今年は会長という立場もあり、
退会理由を直接聞いていきました。
「同じ学年の子が少ない、同じクラスの子がいないから子供がつまらないと言っている」
「うちの子は引っ込み思案なので、イマイチみんなの輪に入っていけないみたい」
「幼稚園の時のお友達がほかの子ども会に固まっていて、ここでは一人ぼっちだから」
「週末は親子の時間を大切にしたい」等など。
それが本当の理由ではないかもしれないけれど、
どれも聞いてみると一応なるほど、な理由・・・
でもなんか違うような気がする~と
ずっと考えていました。
この違和感なんだろう・・・と。
1月24日の日経新聞夕刊の連載小説「ファミレス」を読んでいて、
あ、これだ!と思い当たりました。
中学教師の主人公が、母親が不倫していたことを知っても
面と向かって怒らず母親をかばおうとする生徒に対する場面、
子供に悲しい思いや寂しい思いをさせたくない-。
子供の毎日は、いつも楽しいことばかりであってほしい-。
オトナなら誰でも願う。だが、オトナが先回りして取り除くことはほんとうに「愛」なのだろうか。
「ガキのころにしっかり悲しめよ。しっかり怒って、しっかり泣いて、しっかり孤独を噛みしめて、
その付き合い方のコツを覚えていくんだ。
そうじゃないと・・・・オトナになってネガティブなものに出会ったときに困るだろう?
オトナは誰にも守ってもらえないんだぞ」
同じクラスの友達がいなかったら、他のクラスの子や他の学年の子と遊んでみればいいし、
仲間に入れなかったら、入れない自分の気持ちと向き合って考えてみればいいし、
一人ぼっちだったらどう行動すればいいか悩んでみればいい、
親子で過ごしたい、は子供といつまでも遊びに行きたい親のエゴかもしれない。
おねえは、同学年や同じクラスの子達にはおバカ加減がバレているので
むしろ他の学年の子と遊ぶ方が気が楽みたい・・・(それもどうよ)。
それはともかく、自分の居場所は一つじゃない、ここでダメでも他にも居場所がある、
と思えるのも大事かな~と思ったりします。
メンタルヘルスの問題が大きく取り上げられる昨今、
上司の一言や職場の人間関係が原因、ということがありますが
内容を聞いていると、ネガティブなコトを避けてきた結果
オトナになってもどう対処していいかわからなくなっているのではないか・・・
一つの居場所に固執してしまって身動きが取れなくなっているのではないか・・・
と思うときがあります。
オトナは子供の将来を考えるなら
「子供のうちにネガティブなことに敢えて出会わせる、そして対処の仕方を自ら学ばせる」
ようにしないといかんのじゃないかい、と感じた夕方でした。
でも、気の弱いイシイ、面と向かって言えないし・・・退会するって人を引きとめるのは至難の業。
子ども会のみんな!頼むからこれ読んで考え直しておくれ~
いしい社会保険労務士事務所