ICT総研

The Research & Investment Company. ICT市場の調査分析・投資 by ICT総研

システム検証はどうあるべきか

2008年06月25日 | Weblog
富士通は、システム検証を専門に行なう新会社を設立した。富士通アドバンストクオリティだ。第三者の目でチェックするという。自社だけでなく、他社のシステム検証も請け負う。
システム障害が社会問題化するケースが増えるなか、これを防止しようとする試みは評価できる。一般的に、ベンダーは検証部門を自社に有する。富士通は、別会社にすることで検証力の向上を目指すのであろう。今のところ、他社がこの動きに追随する動きはない。
サードパーティによるシステム検証ビジネスへの参入が見込まれるが、実現可能性は高くないであろう。情報管理の問題もあり、単なる1私企業には責任が重過ぎる。ベンダーやSIerとしても、外部の検証会社に仕事をまかせることに抵抗感があるだろう。
ベンダー、SIerの共同出資によるシステム検証機関を設立できれば、ベストだろう。ミスが生じやすいバグのパターンなどを蓄積することで、ぐっと障害を減らせると考えている。

クラウドコンピューティングでGoogleはゴッド(神)に

2008年06月03日 | Weblog
Amazon、Google、IBMといったIT企業がクラウドコンピューティングサービスを始めた。ユーザーは、インターネットベースで、これらのコンピューティングリソースを無料で使用できる。コンピューティングリソースには、ハードだけでなく、アプリケーションも含まれる。

インターネットやネットワークは、よくクラウド(cloud=雲)で表現される。クラウドコンピューティングとは、すなわちこの雲に接続しサービスを利用することである。

雲の上から、地上にうごめくあまたのユーザーにネットサービスを施している絵が思い浮かぶ。もちろんGoogleの役回りは、雲の上のゴッド(god)である。

そしてGoogleの経営理念が、地球上のさまざまな情報にネットからアクセスできるようにすることであることに気付く。ここに違和感は存在しないのだ。

あながち突飛な空想ではない。Googleだからだ。IBMだと、ここまでイマジネーションが広がることはないのだが。