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情報収集の本質 by ICT総研

伊藤忠商事の丹羽元社長には、こんなエピソードがある。

コーン相場をやっていたとき、アメリカのコーンベルトを車で走破したというのだ。もちろん、生育状況をみて収穫高を予測するためだ。

そして、コーン相場で大きな成功を収めた。


三菱商事の三村元社長にも似たようなものがある。

魚の仕入れで失敗した。マージャンをやめて魚市場に通ったという。

そして、損を取り戻したのだ。

もっとも上役に報告すると、それではただ働きではないかといわれたという落ちがついてくるのだが。

商社は、もちろんいろいろな情報提供サービス会社からデータを買っている。しかし、それだけでは突き抜けた何かを得ることは難しい。

現場に足を運んで、からだで情報を感得してくる必要があるのだ。時間、コスト、労力もかかる。

だが、こうした対価を支払うことを惜しんでいたら、社長になるまでの成功はなかっただろう。

いかにまとまったレポートを読んでも、結局それは第三者というフィルターを通したものだからだ。
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ネット業界の次なるメガトレンド by ICT総研

ネット業界の次なるメガトレンドは、リアル化だと考える。ネットである以上、リアルではありえない。だが、リアルと錯覚するほどの世界をつくりあげることは可能だろう。

これまでは、リアルをネットにリプレイスすることで忙しかった。そして、リプレイスされただけで、現実感があるかどうかはさほど重視されてこなかった。

ここにきて、リアルさを実感できるサイトが注目を集めはじめている。概念としてのリアルではなく、体感としてのリアルである。

リアルという限界へのチャレンジが、ネット業界をドライブしていく。

その兆しはすでに現れている。


● Google マップのストリートビュー
● 「拡張現実」(AR=augmented reality):セカイカメラなど
● Twitter?:まだ未成熟だが、リアルを指向するコミュニケーション手段だ。


このトレンドにあわせて、ハードベンダーの端末のスペックが決まってくる。

一方で、これらをささえるバックエンドのインフラ=クラウドは、逆にリアルからヴァーチャル化が進む。

ITの構図もすっきりしたものになってくる。

IT=クラウド+端末

ユーザーのITに対する物理的接点は、ますます端末に限定されてくる。これは、端末のもつ重要性が高まること意味する。

Googleは、すでに自社開発のNexus Oneを開発、リリースしている。これでクラウド+端末の両方をもっていることになる。

ただし、リアル化の対象は、ネット上に無数にありGoogleだけでカバーできるものではない。

ここにチャンスがある。
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