元シャープ社長の片山氏のもう一つの大罪 by ICT総研

シャープの経営危機の大きな要因の1つとして、堺工場への巨額投資をマスコミでは取り上げている。
なぜか触れられていないのが、後継者指名の失敗である。

社長のミッションとして、ビジネスを最良の状態にして次期社長にバトンを渡すということがある。
つまり、ビジネスをうまく回しつつ、後継者を見極めるという仕事である。

片山氏はこの両方に失敗している。せめて、後継者の指名だけでもうまくいっていれば、これほど混迷はしていなかったのではないだろうか。

社内に人材がいないなら、外から連れてくる手もあった。

社長は、言ってみれば戦の総大将である。武田信玄なき武田軍を見ればわかるとおり、要だ。

しかるべき社長が率いなければ、いくら資金を投入しても再建はおぼつかないだろう。