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日の丸有機ELの誕生

日経新聞によると、ソニーやシャープ、東芝、松下などが、大画面の有機ELパネルの共同開発を行なう方針だ。経済産業省も支援している。韓国勢に対抗する。

今回のプロジェクトは、経産省が背後でリードして立ち上げたものではないかと憶測する。もしそうであれば、またかと思ってしまうのだ。ニッポンを思う経産省の気持ちはわかる。輸入規制が事後の産業保護だとすれば、今回のケースは事前の産業保護になる。だが、どういうかたちであれ、産業保護をする限り、真の発展はありえないというのが思いだ。

プロジェクトが成立した以上、メーカーが合意したということだろう。大画面の有機ELパネルの量産に必要な基礎技術を共同開発する。ここまでは国産メーカーの共有財産だ。逆にいえば、差別化はできない。結局、製造、マーケティング、販売といったオペレーションが勝負を分ける。R&Dフェーズで一歩抜きんでようという戦略はないということだ。はたして、国産メーカーはそれで納得できたということなのだろうか。

国産メーカー同士の競争は、今まで以上に熾烈を極めそうである。
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ITがスポーツを変革する

バレーの試合中のベンチ。PCに何やら打ち込んでいる人がいる。バレーアナリストだ。試合の情勢データを即時にPCにインプットすることで、リアルタイムの分析ができる。これにより選手の配置、攻守戦略などを決めていく。

バレーだけではない。野球もそうである。ゴルフでは、ポータブルレーザー距離測定マシンがでている。もはやITなしではスポーツでの勝利はおぼつかない。ITがさまざまところに浸透していることがわかる。

こうしたあり方は、スポーツそのものの性格を変えてしまった。一方で、生身の人間のぶつかり合いこそがスポーツなのではないかと思うのだ。少なくともプレーしている人は面白くないのではないか。自身の頭で状況を判断し、決断する。このプロセスこそが面白いはずだからだ。不確定要素もスポーツの重要な構成要因だと思う。

なにかを得るということは、なにかを捨てるということだ。
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