建築設計者の日々是好日

建築家として感謝をもって生きる日々の記録

建築基本法;基準法ではありません...その上にあるべきものは

2009年04月02日 | 建築
建築基本法なるものが策定に向けて動き出しているらしい。おおざっぱに言えば、建築基準法があまりに細かく技術基準を規定しすぎて混乱状態になってしまっている状況に対し、もっと建築や建設行為にたいする基本的考え方、関係者の責務、理念等を明確にして、設計時の細かい技術基準は建築学会基準等によればいいという考え方のようだ。
これもいいと思うけれど、建築やその集積である都市が社会の文化資産であることを強く打ち出した方がいいと思う。
今の状況は利己主義が行き過ぎていると思う。経済自由主義というべきものが、長い歴史の中でつちかわれてきた都市文化を駆逐しているというのが私の感想だ。
世界遺産や名だたる観光地は長い歴史と文化を感じさせることで人々を魅了している。今の社会が作り出す都市は後世の世界遺産として残っているのかはなはだ疑問だ。
これは、政治や教育の問題として取り上げられていいと思うのだが、専門家のご意見はいかが?
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