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最近の気候変動問題は人間の活動に抜本的な変容を迫るものと感じる
建築家はその活動の規範を今まで通りの問題解決的なルーチンにおいていていいのだろうか?
いやそうではないはずである
環境問題というと社会はもちろん建築系組織でもSDGsというキーワードが踊っているが、これ自体が本当に持続可能な方向性を導くことができるものであるかという問いかけから始める必要があるように思う
そもそも「持続可能な開発目標」とは何か?デベロップメントの前に、今まで人類が自然に対して行なってきたことの検証をし、その何が問題だったのかを明確にして、それを正すことから始めるのが論理的な考え方で筋ではないだろうか
作り続けることを前提で考えることしかできない建築界は、付け焼き刃、泥縄的な対処では如何ともし難いところまで状況は進んでいると感じる
目標は大切でいいことづくめだが、今までなぜ行なってこなかったのか?何がそれを阻止しているのか?を見極めて考えることが必要ではないか
建築家の性とも言えるかもしれない「創る」志向の考え方から抜け出せないままの職能は、「持続可能ではない」かもしれない
現代の環境問題に対する建築家の立ち位置は、己の職能さえも疑問視することができるほどの「深い思慮」に基づくべきだと考えている
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