専門知識への特化が膨大な可能性を与えてくれた。
しかし、まさに知識が特化したからこそ、その潜在的な可能性を具体的な成果へと転化するための方法論、体系、手順が必要とされている。
それらのものがなければ、利用しうる知識のほとんどが生産的とはならない。
単なる情報にとどまる。
知識の生産性をあげるには、結合することを学ばなければならない。
結合するには、問題解決の方法論よりも問題定義の方法論が必要である。
知識や情報の分析とともに、問題への取組みにかかわる方法論が必要である。
すなわち、知らざるものの体系化と呼ぶべきものである。
知っていることよりも知らないことのほうがはるかに多いからである。
:「ポスト資本主義社会」
【問題定義の方法論:私案】
1.話し合いによって、その問題の組織における優先順位を明確にする。
2.人間に関するものかどうかを議論する。
3.人間に関するものでない場合は、解決方法を議論する。
4.人間に関するものであれば、個人的要素が大きいか小さいかを議論する。
5.個人的要素が大きいものについては、情報共有にとどめ、当人の現場で議論し、問題を定義して解決方法を考える。
(価値観の違いが許容範囲を越えた場合は、組織にとっても本人にとっても組織内にとど(める)まるべきではない)
6.個人的要素が小さいものについては、マネジメント不全を原因と考え、マネジメントを機能させる観点から議論して解決方法を考える。
7.★最後にその問題について、自分にとっての優先順位を明確にする。
【知識の結合】
職場のセキュリティの問題を基に、ドラッカーのいうところの「問題定義」というキーワード(知識)と山口絵理子の行動力、アンソニー・ロビンズの「問題の捉え方」の情報(知識)を結合して「問題定義の方法論」を考えた。