今日のマコなり社長のインサイドストーリーズから
・やってはいけないことを思い切ってやってみるのは、全ての場面で肯定されることではなく、自分の権限を超えた挑戦は危険である。
・サービスや問題解決の提供において、誰が対応しても一定レベル以上の良い対応をすることを保証するのが会社である。それに対して皆が「チャレンジ精神」という言葉で自分の権限を超えることをやり始めたら、現場はめちゃくちゃになる。よって、組織において挑戦して良いのはコントロールできる範囲内での話である。コントロールできる範囲内でどんどんチャレンジして失敗し、その失敗を上司が穴埋めをするということを続けていかなければ、組織として成長しない。
・指導者は、最後にグッと伸びることを忘れて「この伸びのままだと永遠に成長しないだろう」と過小評価してしまう。積み重ねた努力がいつか花開くことを信じられなくなる。しかし、これは本当に難しい判断である。会社や組織は学校ではない。人を教えるためにはコストがかかり、それが利益を減らす。教えても新しくやりたいことができて、会社を辞めるかもしれない。思った以上に成長に時間がかかることもある。取れるリスクの範囲内でコントロールすると言っても限度がある。その中で、人の成長に投資をするのは忍耐がいる。ただ間違いなく言えることは、今できない人がチャレンジできる環境を作らない限り、その組織やチームに長期的成功はない。人を突き動かすのは意欲である。理屈ではない。人は、報酬で動くのではない。
・「もっとできる」「もっとやりたい」という感情や、人生を突き動かすような情熱が人を前に進めていく。その情熱を肯定してあげられなければ、火はやがて消えてしまう。リーダーやマネージャーの役割は、部下や仲間の情熱の火を最大化させることである。コストはかかるが、コストの範囲内で限界まで情熱の火を大きくすることが大事である。向き不向きや才能もある。ただ、情熱を持って前に進み続ければ、人間そんなに能力に大きな差はない。いつか理想とする能力を身につけて、貴重な戦力になる。そして、教育を受けた人は情熱の火を消さずにいてくれたことを忘れることはない。「今こそ自分の力を発揮すべきときだ。あのとき、たくさんの迷惑をかけた。ただ、今は違う。結果を出すんだ」というように頑張ってくれる。未熟なときに「できるよ。ナイスチャレンジだ」と背中を押してくれた人のことは忘れない。彼らは成長してリーダーになったり、人に影響力を与える存在になったりしたときに「次は、自分が『ナイスチャレンジ』と言う番だ」と思うようになる。