白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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白石勇一の棋譜クリニック

2018年03月30日 23時59分59秒 | 仕事・指導碁・講座
皆様こんばんは。
本日は私の新しい仕事をご紹介したいと思います。
まずはこちらの画像をご覧ください。



皆様ご存知の、NHK「囲碁講座」です。
テキストと言うだけあり、丁寧な解説に定評があります。
・・・おや、右下に何か見えますね?





じゃーん!
4月号からの1年間、私が別冊付録の講座を担当します!
全部で32ページ、解説の図の数はテーマ図を除いても46(今月)とボリュームたっぷりの講座です。

内容としては、アマの皆様に多いパターンのミスを指摘し、その原因と対策を解説する内容となっています。
また、クリニックというタイトルが付くだけあって、ミスを病気として名前を付けています。
今月のタイトルは「盤上の視野狭窄(しやきょうさく)病」です。
対局中の視野が狭く、碁盤の一部分だけ見て打ち方を考えてしまうという、非常にありがちな病気と言えます。

回数の多い連載なので、様々な病気をご紹介する予定ですが、その中でもこの「盤上の視野狭窄病」だけは真っ先にご紹介しておく必要がありました。
何故なら、この病気は他のあらゆる病気の原因にもなり得るからです。
広い碁盤の中の一部しか見えていないということは恐ろしいことです。
今回はそれを皆様に実感して頂くような内容になっています。
碁盤全体が見えていないからこそ、別の病気も発症してしまうということですね。

なお、その別の病気については様々なものがありますが、今回は詳しくは解説していません。
それらについては、5月号以降で1つ1つ解説していく予定です。
そして、それぞれの病気についての知識が深まった後に4月号を見直すと、より深く理解できるようになっていうという仕掛けです。
4月号を見ただけだと、「理屈は分かるけど、同じように打つのは難しそうだな」と感じるかもしれませんが、心配いりません。
まずは「碁盤全体を見て石の強弱を判断することで、碁の質が別物になる」ことだけ感じて頂ければ十分です。

ところで、私が毎月指導碁を打っているあるお客様と先週対局した時、非常に安定感のある碁を打たれていたのですが・・・。
なんと、この講座をご覧になっていました!(笑)
講座のおかげと絶賛して頂けて、嬉しい限りです。

ちなみに、連載の大雑把な全体像はありますが、先は長いです。
皆様からご意見・ご感想を頂ければ、より良い内容にできると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。