<本日の一言>
ふと思い付いて数えてみたら、これが1004件目の記事でした。
相当な数になりましたが、これが積み重ねの力ですね。
詰碁や棋譜並べなどの練習も、コツコツ積み重ねていくことが大切です。
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日は第44期碁聖戦挑戦手合第1局が行われました。
許家元碁聖(21)に挑戦しているのは羽根直樹九段(42)です。
井山4冠が出ない7大タイトル戦は、なんと4年ぶりらしいですね。
かつてない長さで「井山時代」が続いてきたことが良く分かります。
さて、それでは対局を振り返っていきましょう。
なお、この対局は日本棋院ネット対局幽玄の間やYoutubeの日本棋院囲碁チャンネルにて、解説付きで中継されました。
そちらもぜひご覧ください。
1図(実戦)
羽根挑戦者の黒番です。
白1のノゾキからの打ち回しは許碁聖らしいですね。
白×を弱くしますが、下辺を目一杯に広げました。
2図(実戦)
黒1と打ち込みましたが、白2、4に対して一転して黒5の押しに回ったのは羽根九段の大局観ですね。
白×への攻め、黒×の活力などを意識しています。
左上黒は、白Aなどと打たれても捌きには苦労しないとみているのでしょう。
3図(実戦)
その後、白△と左上黒6子のいじめを図った場面です。
黒Aと受けていれば、生きるのは簡単ですが・・・。
4図(実戦)
黒1と出て反発しました。
白10まで、黒×を取られますが、右下黒11に回って白×が弱くなっています。
ここで黒が打ちやすくなったと思います。
とは言え、大差ではなかったはずですが、短手数での決着となりました。
許碁聖の打ちぶりに、やや焦りがあったように思います。
始めての防衛戦で気負いがあったのかもしれません。
第2局以降は肩の力を抜いて頑張ってほしいですね。
☆各所で指導碁を行っています。皆様のお越しをお待ちしています。