皆様こんばんは。
明日は13時より、永代塾囲碁サロンで指導碁を行います。
ご都合の合う方は、ぜひお越しください。
さて、著書「やさしく語る 碁の本質」の「読者コーナーでは、多数のご質問を頂きました。
本日は、その中でも特に疑問に思われた方が多かった2つをご紹介しましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/d1/d271b5bd262750a714f2de00dcbfd5c8.jpg)
<テーマ図1>
最も多かったご質問は、106ページ2図白2で、白1と打たれたらどうするか?というものでした。
実は、ここは本書で最も大きな失敗でした。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
プロは白1のような強引な手は、殆ど打たないのですが、確かにアマ同士だとありそうです。
これに対する応手を解説していきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/ab/850429502348b6346e013650cd4eb3e4.jpg)
(正解)
結局の所、黒1、3の対応が最も覚えやすそうです。
これは手順が違うだけで、1図と同じです。
この図を避けようとしたのが失敗でした。
ポイントは、黒△の石は全て助けるという事です。
それさえ守れば、石数に勝る黒が、必ず有利に戦えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/23/fb2e9522cf5e5e073eb8b8d14879af19.jpg)
(変化図1)
白1、3には黒4が絶対の一手です。
これで白は根拠が無く、見るからに苦しい状況です。
要石の白△は、とても逃げる暇がないでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/10/321d9f602b58dff13075d887dfcc5381.jpg)
(変化図2)
強い人だと、白1を先に打ってくるかもしれません。
これにも黒2と押さえ、白に根拠を作らせない事が重要です。
黒8まで、前図よりは白にゆとりがあります。
しかし、白△を逃げる暇がない事には変わらず、黒有利な戦いです。
白がどう変化しようとも、相手が同じぐらいの力量であれば、石数の多い黒が必ず良くなります。
もし置き碁であれば、周囲はさらに真っ黒なはずなので、やはり黒有利です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/18/abdfb86e89178d50eff2147aceb9c882.jpg)
(テーマ図2)
もう1つは、139ページテーマ図11で、黒AやBと2線に置いて攻めるのはどうか?というご質問です。
こういう手はプロがたまに打ちますが、格好良いので、確かに真似したくなるかもしれませんね。
ではどうなるか見ていきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/df/abf6d49ae88fa9a35ba689a21d198afb.jpg)
(変化図1-1)
黒1に置けば、白8までのような進行が想定されます。
直接的に白の眼を取って、厳しい行き方ですが、中央に先行される欠点があります。
欠点はもう1つあり・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/de/e3eb2fde8a3fa11984336c8906da96f1.jpg)
(変化図1-2)
それは白の2線の押さえが来て、外側の黒が弱くなるという事です。
一例として白1の三々入りがあり、白Aが渡りを見て先手のため、無条件で生きてしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/b9/d46113bb478d50c4ddd18867e896c8f9.jpg)
(変化図2-1)
黒1の方に置くと、同じような形で、方向が変わります。
この後は、先の図とは逆に・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/a9/04e96b8b4320700beafd7ab83e0abc29.jpg)
(変化図2-2)
今度は下方の黒が手薄になります。
白1が狙いの一例で、白Aの連絡を見ているので、黒は対応が悩ましくなります。
このように、2線の置きは自分の石を弱くしてしまう可能性があり、攻め方の基本からは外れます。
プロの碁でも、このような攻め方をするケースは少ないです。
高段者なら試しても良いかな?といった所ですね。
それでは、今回はこんな所で。
他にも面白いご質問がありますので、随時お答えしていきます。
明日は13時より、永代塾囲碁サロンで指導碁を行います。
ご都合の合う方は、ぜひお越しください。
さて、著書「やさしく語る 碁の本質」の「読者コーナーでは、多数のご質問を頂きました。
本日は、その中でも特に疑問に思われた方が多かった2つをご紹介しましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/d1/d271b5bd262750a714f2de00dcbfd5c8.jpg)
<テーマ図1>
最も多かったご質問は、106ページ2図白2で、白1と打たれたらどうするか?というものでした。
実は、ここは本書で最も大きな失敗でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
プロは白1のような強引な手は、殆ど打たないのですが、確かにアマ同士だとありそうです。
これに対する応手を解説していきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/ab/850429502348b6346e013650cd4eb3e4.jpg)
(正解)
結局の所、黒1、3の対応が最も覚えやすそうです。
これは手順が違うだけで、1図と同じです。
この図を避けようとしたのが失敗でした。
ポイントは、黒△の石は全て助けるという事です。
それさえ守れば、石数に勝る黒が、必ず有利に戦えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/23/fb2e9522cf5e5e073eb8b8d14879af19.jpg)
(変化図1)
白1、3には黒4が絶対の一手です。
これで白は根拠が無く、見るからに苦しい状況です。
要石の白△は、とても逃げる暇がないでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/10/321d9f602b58dff13075d887dfcc5381.jpg)
(変化図2)
強い人だと、白1を先に打ってくるかもしれません。
これにも黒2と押さえ、白に根拠を作らせない事が重要です。
黒8まで、前図よりは白にゆとりがあります。
しかし、白△を逃げる暇がない事には変わらず、黒有利な戦いです。
白がどう変化しようとも、相手が同じぐらいの力量であれば、石数の多い黒が必ず良くなります。
もし置き碁であれば、周囲はさらに真っ黒なはずなので、やはり黒有利です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/18/abdfb86e89178d50eff2147aceb9c882.jpg)
(テーマ図2)
もう1つは、139ページテーマ図11で、黒AやBと2線に置いて攻めるのはどうか?というご質問です。
こういう手はプロがたまに打ちますが、格好良いので、確かに真似したくなるかもしれませんね。
ではどうなるか見ていきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/df/abf6d49ae88fa9a35ba689a21d198afb.jpg)
(変化図1-1)
黒1に置けば、白8までのような進行が想定されます。
直接的に白の眼を取って、厳しい行き方ですが、中央に先行される欠点があります。
欠点はもう1つあり・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/de/e3eb2fde8a3fa11984336c8906da96f1.jpg)
(変化図1-2)
それは白の2線の押さえが来て、外側の黒が弱くなるという事です。
一例として白1の三々入りがあり、白Aが渡りを見て先手のため、無条件で生きてしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/b9/d46113bb478d50c4ddd18867e896c8f9.jpg)
(変化図2-1)
黒1の方に置くと、同じような形で、方向が変わります。
この後は、先の図とは逆に・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/a9/04e96b8b4320700beafd7ab83e0abc29.jpg)
(変化図2-2)
今度は下方の黒が手薄になります。
白1が狙いの一例で、白Aの連絡を見ているので、黒は対応が悩ましくなります。
このように、2線の置きは自分の石を弱くしてしまう可能性があり、攻め方の基本からは外れます。
プロの碁でも、このような攻め方をするケースは少ないです。
高段者なら試しても良いかな?といった所ですね。
それでは、今回はこんな所で。
他にも面白いご質問がありますので、随時お答えしていきます。