<本日の一言>
五反田のお客様からご指摘を頂きました。
「新刊に誤植を見付けましたよ。最後の最後にありました」
最後の最後というと・・・コラムでしょうか?
「いや、ここです」
え? ・・・・・・・・・あっ・・・。
皆様こんばんは。
本日は日本棋院ネット対局幽玄の間で中継された、碁聖戦予選の依田紀基九段(53)と内田修平七段(29)の対局をご紹介します。
ちなみに、依田九段の碁は私の新刊にも2局収録しています。
1図(実戦)
依田九段の黒番です。
黒1の打ち込みに対し、白2と根拠を奪ってきました。
次に黒Aなら平凡ですが、ただ逃げるだけになりそうで、その間に右側の白模様が大きくなる恐れがあります。
依田九段の選択は・・・。
2図(実戦)
黒△のツケ!
いわゆる様子見の一手ですね。
白の対応の仕方によって黒×の強さが変わってくるので、それから方針を決めようというのです。
3図(実戦)
白は隅の黒を取りにいかずに、外側をしっかり固めました。
黒×がますます弱くなりましたが、そこで黒△のボウシ!
白が下辺に力を入れるなら、そこで戦っても仕方がないというわけです。
4図(実戦)
黒△までの分かれになりました。
黒×や黒○を捨てましたが、左下隅が黒地になっているので、差し引きすれば下辺全体の白地を小さく制限したことになります。
そして最大のポイントは、黒は厳しく攻められる石が無くなったということですね。
依田九段の碁は、一般的なアマチュアの方にとって真似しやすいとは言えないでしょうが、捨て石や様子見のテクニックの効力を感じやすいという面もあると思います。
プロの碁を理解するために大事な要素が詰まっていますから、新刊の棋譜解説の章で主役の1人として登場して貰いました。
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