白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

今月の永代塾囲碁サロン

2021年01月04日 23時59分59秒 | 永代塾囲碁サロン

<本日の一言>
箱根駅伝はいつも通り中大を応援していましたが、往路19位にはゲッソリ
そして、そこからの復路3位にはビックリ
結果総合12位ですか・・・。
駅伝という競技の難しさを感じますね。



皆様こんばんは。
本日から永代塾囲碁サロンの営業が始まりました。
本日は月曜日ということで、仕事始めの方も多かったと思います。
皆様は年末年始をどのように過ごされましたか?

ちなみに、私はひたすらサロンの大掃除をしていました
碁盤と碁石の手入れだけで丸一日使いましたが、その他諸々の作業も多く、なかなか大変でした。
そしてまだやることが残っています・・・。
来年はもっと楽をする方法を考えたいと思います(笑)。

しかし、頑張って準備したところですが、緊急事態宣言が発令される見込みですね。
想定の範囲内とは言え、やはりサロンとしてはつらいところです。
ただ、人の動き全般を止めた前回とは違った内容になりそうです。
会見や報道を見る限りでは営業は続けられそうですね。
これまで通り、しっかり感染対策をして頑張ります。

さて、それでは今月の永代塾囲碁サロンでの教室や会の開催予定についてお知らせしたいと思います。
詳細なスケジュールについては、こちらからご確認ください。
なお、各教室や会の判断により急遽中止になる可能性もあります。
その場合はなるべく早くお知らせします。

<水曜日>
白石囲碁教室(初級)・・・第1~第4水曜日開催です。内容は講座・指導碁・自由対局です。

<木曜日>
木曜教室・・・毎週木曜日開催です。インストラクターの講座と指導碁が受けられます。
入門レッスン・・・予約制の入門(13路盤まで)レッスンです。
木曜交流会・・・毎週木曜日開催です。インストラクターの講座と指導碁を受けられます。

<金曜日>
金曜教室・・・毎週金曜日開催です。永代和盛インストラクターの講座と指導碁が受けられます。

<土曜日>
ホームリーグ・・・毎週土曜日開催です。インストラクターの指導碁+お客様同士の対局が行われています。
入門レッスン・・・予約制の入門(13路盤まで)レッスンです。
俵塾・・・毎週土曜日(第2はお休み)開催、参加は予約制です。問題を解く練習や講座、質問ができる時間があります。
達進会・・・第2、第4土曜日開催、関達也プロの指導碁会です。空き時間があるときは関プロの解説会が行われることもあります。
有段者研究会・・・毎月最終土曜日開催、インストラクターも参加する対局が行われています。各期ごとに成績優秀者の表彰もあります。

<日曜日>
首藤瞬プロ指導碁会・・・毎月第1日曜日開催です。今月はお休みになりました。
向ヶ丘AI碁友の会・・・日本棋院支部としての活動が行われています。第2は奥田あやプロの指導碁、第4は支部会員さん同士の対局が行われます。今月はお休みになりました。
白石プロ解説&指導碁会・・・毎月第2日曜日開催になりました。1時間程度の解説会もあるお得な指導碁会です。
武蔵小杉最強リーグ・・・毎月第4日曜日開催、1日2局の真剣勝負が行われます。第1期は2月終了予定です。


なお、サロンはほぼ毎日営業しています。
対局場として利用して頂いたり、私の指導碁やレッスンを受けることも可能です。
また、教室や会の開催も大歓迎です。
お気軽にお問い合わせください。



☆各所で指導碁や個人レッスンを行っています。皆様のお越しをお待ちしています。

日本棋院有楽町囲碁センター・・・JR有楽町駅前の交通会館9Fです。毎月1回、指導碁当番を担当しています(現在お休み中)。

永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。2020年7月から共同経営者になりました。

白石囲碁教室・・・2020年6月末に閉鎖しました。現在は永代塾囲碁サロンでの指導碁情報をお知らせするページになっています。

上達の約束・・・上達の約束は、お客様の都合に合った会場を選べる回数制のレッスンを行っています。五反田会場は閉鎖しました。

☆「やさしく語る」シリーズ、好評発売中!
やさしく語る 碁の本質」 「やさしく語る 布石の原則」 「やさしく語る 碁の大局観」 ・・・現在、「やさしく語る」シリーズを3冊出版しています。

※4作目「やさしく語る 棋譜並べ上達法」が、2019年8月13日に発売されました!


謹賀新年

2021年01月01日 23時59分59秒 | 仕事・指導碁・講座

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、今年も昔の対局をご紹介します。
1926年の院社対抗戦、雁金準一七段(47)-本因坊秀哉名人(53)戦です。
雁金七段は棋正社を、秀哉名人は日本棋院を背負っての対決でした。

1図(黒1~黒25)
雁金七段の先(コミ無し)です。
現代とは布石の雰囲気が大分違いますね。
のんびりした印象も受けますが、しかし・・・。



2図(白26~白50)
白1~5と強引に中央を止め、さらに白11、13と下辺を目一杯に広げました。
当然黒は侵入してきますが、それを誘って猛攻をかけようというのですね。
秀哉名人らしい、力勝負の構えです。



3図(黒51~黒75) ※白10はAの所
白は下辺黒を本気で取りにいきました。
しかし、外側の白も傷だらけなので、下手をすると逆に取られます。
両者必死の読み合いに突入しました。



4図(白76~白100) ※黒2は11の所、黒4は9の所
下辺黒は眼を作れません。
しかし、隅と中の白もまた生きていません。
難解な攻め合いです。



5図(黒101~黒125) ※黒1、13、19は24の所、白16は22の所、白20はAの所
黒1から全力でダメを詰めました。
以下、コウの絡んだややこしい攻め合いですが、どうやら白の優位が見えてきました。



6図(白126~白150) ※白1はAの所
白9はちょっとした手筋です。
結果として、下辺は黒B以下黒の不利な1手寄せコウになる形で、取られに近いです。
そして白はそれに満足せず、中央を動いてこちらの黒も攻める態勢です。
こうなっては実質勝負は付いたと言えるでしょう。

コミ無しの碁で、序盤早々ここまでの戦いになることは滅多にありません。
持ち時間は各16時間ですが、最後は黒の時間が切れて決着しました。
両者がどれだけ必死に打ったかが伝わってきますね。
この碁は何も考えずに並べて、戦いの迫力を味わうと良いでしょう。

雁金七段と秀哉名人の対局は30局以上残っているようですが、明らかに秀哉名人が力量で上回っていたと思います。
しかし、先代名人・本因坊の秀栄は秀哉名人を後継者にすることを嫌がったようです。
結局、後継者を指名しないまま亡くなったため、必然的に後継者争いが勃発・・・
打碁の素晴らしさはもちろん、人格も高潔と言われる秀栄名人ですが、家や組織の長としての資質は無かったと思います

秀栄の没後、秀哉名人と対等に打てる棋士はほとんどいませんでした。
長年に渡って碁会の頂点に君臨した実力は、もっと称えられて良いと思います。
ただ、現代では秀哉の碁は人気が無く、私自身もほとんど並べたことがありません。
強引な仕掛けが多く、碁の内容を参考にし難い、という面も確かにあるでしょう。
しかし、なんといっても盤外で低く評価されがちで、そこで割を食ってしまっているように思います。
見方によっては、棋譜並べというものが、単なる練習だけに留まらないことの証左にもなるでしょうか。



☆各所で指導碁や個人レッスンを行っています。皆様のお越しをお待ちしています。

日本棋院有楽町囲碁センター・・・JR有楽町駅前の交通会館9Fです。毎月1回、指導碁当番を担当しています(現在お休み中)。

永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。2020年7月から共同経営者になりました。

白石囲碁教室・・・2020年6月末に閉鎖しました。現在は永代塾囲碁サロンでの指導碁情報をお知らせするページになっています。

上達の約束・・・上達の約束は、お客様の都合に合った会場を選べる回数制のレッスンを行っています。五反田会場は閉鎖しました。

☆「やさしく語る」シリーズ、好評発売中!
やさしく語る 碁の本質」 「やさしく語る 布石の原則」 「やさしく語る 碁の大局観」 ・・・現在、「やさしく語る」シリーズを3冊出版しています。

※4作目「やさしく語る 棋譜並べ上達法」が、2019年8月13日に発売されました!