日本から上海に出張で来る人からよく聞く質問がある。
・プロジェクト責任者はなぜ皆こんなに若いのか。
・何もせずにほっつき歩いている人がなんでこんなに多いのか?
・仕事をしている人たちはなぜ皆早く帰ることができるのか?
などなど。働き方に関するものが多い。
そもそも我々はなんのために仕事をするのか?
個人的な大義や感情を除き、大きくはお金を得るためである。
或いは別の言い方をするなら、生活をするためである。
日本では、
「お金を得ること=会社で高い給料をもらうこと」
という感覚が多くある。
これは私が日本で働いていた時に持っていた感情で、
日本でそう感じている人は多いと思う。
これは日本以外、上海においても当然同じである。
違う点を挙げるとすれば、
「皆当然のように投資活動をしている」
ということに尽きると思う。
要するに収入源や資産形成方法が多様化している中で、
一つの手段として「会社員」をしている。
例えば、上海の不動産はずっと上昇している。
基本的には上昇トレンドで推移している。
それは中国で最も発展している商業都市上海に
投資しようとする全国の中国人が支えている。
株や金、アンティークなどへの投資も積極的だ。
当然ながら会社員として働くことは一つの手段。
そこで大きな実績と会社への利益をもたらすことができれば
それに伴い高い給料を得ることができるのは道理だ。
ただ、盲目的に一生懸命会社員だけに従事する必要はない。
不動産などで資産を形成し、空いている時間で株などの投資できれば、
日々の給料はそれほど高くなくても例えば自分の本当に興味のある分野で働いて、
心を充実させながら生活していくことは可能だ。
そうするためには、自分がどうしたいかを考える自分の時間と、
ネットに頼らない、信頼できる友人達からの有益な情報が必要になる。
自分の時間と、大切な友人との時間。
これらをしっかり確保しようとするなら、
長時間会社の時間に拘束される生活は不便でしかない。
そして会社員であったとしても僕ならその中で、
少しでも自分の興味と近い領域の仕事に従事するだろう。
或いはまだその業務やプロジェクトがないなら、積極的に営業するだろう。
一生懸命、一所懸命、どちらの言葉も命がけで、という意味。
命がけで会社で仕事を頑張りすぎず、楽しみながら、
日々充実した生活することも可能だと思っている。
I.Takashi