I.Takashi @ NED

商業計画プランナー、リサーチャー、ライター。
海外の街や特別なホテルの情報、最新農業事情や食の研究などをお届けします。

【Business Blog-17】お仕事現地化の重要性

2018-03-22 15:40:24 | 【Business Blog】Business / Projects

近年、中国で仕事をする中で困難になりつつあること、

その一つが、中国国内外との送金やりとりです。

 

政府による手続きが厳格になりつつあり、

非常に手間と時間を要するようになった。

それは中国と日本の仕事のやりとりにも大きく影響を与える。

例えば国際契約による委託業務。

 

中国では少し前から日本式庭園が流行っていて日本庭園の相談が時折ある。

それは集合住宅開発の中庭として計画されることもあるし、

どこかの社長の別荘の庭園として計画されることもある。

 

そういう日本特有の仕事に関しては特に、

日本の熟練した設計者とともに計画を練り上げて行く必要がある。

本物の熟練工を求める中国として、日本の会社と契約を進める。

 

そうすると問題になって来るのは国際契約だ。

特に中国企業が日本企業に費用を払う場合、

通常2025%の所得税が中国で控除されて支払われる。

 

仮に大枠の計画は国際契約を通してできたとしても、

一番の問題は施工。実行できなければ絵に描いた餅になる。

中国の実施用施工図面作成は、中国政府に登録されている設計院が行う。

日本の計画を、日本主導で行おうとすれば

日本から中国への再委託になってしまい、二重に手間と金がかかる。

そして言葉や慣習、法律の壁があり、業務はうまくいかない。

 

つまり、一番理想的な形は現地化だ。

現地に精通している人物、中国なら中国人を筆頭にした組織を置き、

日本と協力体制で行う必要が必ずある。

そしてそれは日本からの細かい管理ではなく、協業が理想であり、

ある種、業務上の線引きをして、割り切りが必要だ。

 

これは僕が感じるに、デザインにおける業界だけでなく、

製造業、輸出入、サービス業や飲食業などにも同様に言える。

現地化ができないと、又は現地企業と今日r業関係ができないと、

日本からの固定観念の押し付けになり、現地との関係は破綻する。

 

日本の仕事は時に管理が細かすぎてその仕事の魅力を半減させている。

感覚の合うパートナーがいたら、いっそ任せて、自分は別の仕事や余暇に使う。

そんな割り切りが特に海外の仕事には必要と思う。

 

I.Takashi


【Business Blog-16】人と出会える街

2018-03-15 16:31:37 | 【Business Blog】Business / Projects

「なぜ上海にすんでいるのですか」と聞かれることがよくある。

そのたびに、

・「ビジネスチャンスがあるからだよ」

・「先端のビジネスと生活があるからだよ」

・「隣人を気にせず比較的自由に生活できるよ」

 とか答えることが多い。

 

でも実際は生活上のデメリットも多い。

・空気悪い

・マナー悪い

・食事であたる事がある

・商習慣が違いすぎる

・いい加減な人間が多い

・上海は特に家賃などの生活費高いし、インフレ傾向

・文化レベルがまだまだ

等々。

 

よく仕事している上海人、以前上海に住んでいた台湾人、

たまに食事する香港人、留学時代に一緒だった中国人の友達などと

そんな話を時折しながら、自分達の仕事や生活のことを話す。

 

この前ふと気が付いた。

上海は確かに発展途上でまだまだこれからも伸びる。

そこに機会があって集まってくる人達は多岐に渡り、

日本にいては直接知り合う事ができなかった人達ばかりだ。

 

そんな、面白い人と人が出会えることに

今僕がここで生活する一番価値がある。

 

将来の面白いことへの連続は場所ではなく、

そこに集まる人の質に関係すると感じる。

 

I.Takashi


【Business Blog-15】根回し無くして会議は意味なし

2017-11-16 23:15:07 | 【Business Blog】Business / Projects

クライアントとの会議とは、ただ結論を決める儀式だと思っている。

結論は多くの場合すでにでていて、

結論が見えないような会議は安易に開催すべきではない。

 

請負で仕事に関わる場合、

多くの場合前提として、結論はある程度予測されるものである。

費用も限られるわけだし、発注される内容も大きくはイメージがある。

 

その内容に対しての打ち合わせや交流は事前に必要だが、

信頼の置ける関係だと細かい打ち合わせも不要である。

 

会議の一番のミソは根回しだと思う。

これは日本においても中国においても同じだと思うが、

一番大事なのはクライアントと請負側の信頼関係。

 

根回し無くして会議は意味なし!

 

I.Takashi


【Business Blog-14】Go south

2017-10-27 04:01:04 | 【Business Blog】Business / Projects

フィリピン、ベトナム、マレーシア、カンボジア、インドネシアなど、

南の国々は経済発展期がとどまることを知らず、

人々の消費もモノからコトへどんどん移行している。

そして更に発展している最中なのでモノも売れる。

日本ではモノが売れず、コト消費に移行して久しいが、

東南アジアにおいてはモノことのその両方の消費が同時に起こっている。

 

今までの近年のアジアでの大きな日系のうねりを見直すと

2012年には中国で尖閣諸島の問題を皮切りに反日運動が起き、

2013年には習近平政権に移行する中で過剰開発が止まって消費が落ち込み、

その結果日系企業は小売を中心に大打撃を受け撤退または新規開拓。

その一手として新しい道を親日国で景気が伸びている台湾へ向けはじめた。

また或いはマス市場のマレーシアやインドネシアに活路を見出したデベもある。

 

人口ボーナスを加味した全体的な景気の流れはまだまだ東南アジアだ。

中国は東南アジアの近隣ではあるが、やはりそれは中国であり、

東南アジアのマーケットとは似て非なるものと話足は考えている。

ビジネス習慣はやはり未だ独特でチャイナウェイを言わざるを得ない。

 

世界市場へ向けた事業の存続、人種の多様性への対応を考えても

今後目指すべき道は東南アジアしかない。

 

その中でも非常に親日で国民の民度も高いインドネシアやマレーシアは

日系企業にとって、今の時代に残された最後の発展可能性を秘めた場所になるだろう。

日本の威厳や今までの功績、国としての信用が残っているほとんど今しか、

日本人としてのメリットを生かせる時期はないように思う。

 

もうギリギリだ。

いや、もう遅いかな??

 

I.Takashi


【Business Blog-13】「最優先事項を優先する」ということ

2017-10-11 21:19:10 | 【Business Blog】Business / Projects

以下の様な状況は誰にでもよくあることだろう。

 ・友人に仕事を紹介してあげようと思い、声をかけた時。

 ・懇親会を企画してその返事を待っている時。

 ・久しぶりに会いたいなと思う友人を誘っている時。

もしこの様な時に、相手からの反応が非常に薄いと寂しく感じるかもしれない。

また日々の生活の中で、物事の優先順位を仕事に置いている人は多い。

特に「稼いでやろう」と意気込んでいる人は特にそうだと思う。

 

でも僕は常々思うのだが、物事の優先順位は仕事や金銭で決めるよりも、

全人生において「何を大事に行きて行くか」という基準に基づいて判断した方が、

結果的に自分のためになる様に感じる。

 

自分が良かれと思って友人たちに何かを提案したり誘ったりした時、

でもその反応があまり芳しくない時でも、

それはその人たちにとって優先順位が高くないのだからしょうがない。

お互いの価値観とも呼べるものが引き合わなかっただけ。

 

ただ僕にとっては、その様な行為は全て最優先事項として全力で行なっていることなので、

それが共鳴した時には非常に大きな反動となり、気持ちが強くなる。

その噛み合うものを「センス」と呼ぶならば、

僕はただその「センス」に従ってこれからも生きていく。

 

 

スティーヴン・R・コヴィー氏の著書「七つの習慣」の中で、

僕が特に好きなのが表題「最優先事項を優先する」こと。

 

何を優先して行きて行くかでその人生の意味は異なるし、

自分を豊かにしてくれる仲間とも繋がって行くことができるのではないだろうか。

 

I.Takashi