10代〜20代にかけては、まだまだ自分の夢と現実が何なのか、
理解することが難しい年頃かもしれない。
僕は少なくともそうだった。
なんとなく生き、なんとなく勉強してた。
そして大学で専攻する科目もなんとなく決めた。
将来の夢は、ただ安定した職に就くことだったし、
野望も具体性も何もなかった。
最初の挫折は大学受験だった。
なんとなく行ける様な気がしていたけど、
実際は勉強の成果が出なくて、大学には受からずに浪人した。
浪人しても志望校には受からなかった。
無事大学生にはなれたけど、
そこで現実と理想の大きなギャップを味わった。
そして自分のことを深く見つめ直した。
自分は何をしたかったのだろう。
何のために勉強に取り組んでいたのだろう。
なぜ志望校に受かることができなかったのだろう。
そして自分は本当に集中して勉強していたのだろうか、と。
大学生になってから、自分のことを見つめ直すためにも、
本当に寝る間を惜しんで、学校の課題に取り組んだ。
先行した建築学科の授業だけでは飽き足らず、
他の機械科の授業、他の学年の授業、他学部の授業も受け、
新聞も隅々まで毎日読んで重要な記事はスクラップし、
他の学校との交流会やイベントにも積極的に参加し、
暇さえあればバイトをしてお金を貯めて、
見聞を広げるために海外に建築視察ツアーに出ていた。
自分を見つめ直す機会が深ければ深いほど、
困難に直面すればするほど、物事に集中することになる。
アジアで言えば、日本よりも、
香港や台湾、シンガポールの人たちの方が、
本気で学ぶ人も多い様に感じる。
それは国が置かれている状況が不安定で、
そして小国では他の国から侵攻を受けてきた歴史があり、
それを親からも聞かされ、生き延びるために必死な背景もあると思う。
自分のアイデンティティを見直す機会は、
常に自分の現在位置を確かめる作業になる。
きみには楽しく生きて欲しい。
でもいつも楽に生きて欲しいとは思わない。
困難があっても、それを乗り越えることで新しい感動が生まれるから。
だから、臆することなく、挑戦を続けていって欲しい。
君の大好きなプロレス。一緒にYoutubeで見たのを覚えているかな。
アントニオ猪木の引退メッセージをここに置いておきたいと思います。
僕もずっと、死ぬまで挑戦する日々でいたいと思います。
「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」
ありがとう〜!
I. Takashi