続)美しい季(とき)を求めて

.長い間 ブログ投稿を休んでいましたが再開しました。
更新は思いつくまま気のむくままですが、どうぞ宜しく。

水澄む

2010-10-30 | 写真俳句

池の面の時折皺み水澄めり         逸孝

(いけのもの ときおりしわみ みずすめり)



夏にはいつも、うすうすと濁っていた水だが、秋の深まりと共に日に日に澄んでくる。

殆ど感じられないほどの風に池の面が 時折皺む。 そしてしわむことによって、

舫う船の影を落とす水は一層澄みわたって見えた。


2010-10-29 | 写真俳句



城址へ径幾曲り乱れ萩      

               こぼさねば通れぬ萩の径なりし      逸孝

          (洲本市三熊山にて  H.22.10.18)


秋晴れ

2010-10-18 | 写真俳句

                須磨明石見ゆる秋晴れつづきけり      逸孝



10月は秋晴れの日が続き、何もかも爽やかに明るく空は高く大らかである。

淡路ハイウエーオアシスから見た明石海峡は蒼く凪わたり航き交う船の白い航跡が波間に消えてゆ

く。遠く須磨の鉢伏山から垂水、明石方面が手に取るように見渡せた。

(このフォトは三枚のデジカメ写真を撮り後から接ぎ合わせてパノラマ写真にアレンジしました。)


曼珠沙華

2010-10-06 | 写真俳句



老い独り待つ人のなく曼珠沙華        逸孝

今年は各地とも曼珠沙華の開花が遅れているようである。

近くの休耕田の畔に朝日に輝いている一叢を見つけカメラに

収めた。 葉を持たない花があまりにも妖精を帯びているので、昔から

彼岸花、死人花、幽霊花、狐花などと呼ばれているようだ。


秋高し

2010-10-02 | 写真俳句

天高しヘリコプターの臓腑透け          逸孝



秋が深まりゆくとともに、ますます空気が澄んで、春や夏と違って空が高いように感じる。そして一刷毛の雲があると、いっそうその感が強い。 晴れ上がった空を仰いでいると 乗員の顔が見えるほどの低空飛行でへりが頭上を過ぎ去った。


鱗雲

2010-10-01 | 写真俳句



鱗まだ整ひきれず鱗雲          逸孝



鰯雲或るいは鯖雲と言い、この雲が現れると大漁があると言われている。

鰯雲は鯖の背の斑紋からきている呼び方である。