裸木になりたる空の広さかな
枝伸ばし背伸びするごと大冬木 逸考
笹鳴きや島に残れる一揆塚 逸考
鴬は冬になると餌を求めて人家近くに現れ、木々の枝を飛び移ったりして チツ チツ と鳴く、これを笹鳴という。 笹は当て字で、声の小さい意味の「ささ」である。今年生まれた幼鳥に限らず成鳥の雄雌もすべてこの時節に、この鳴き方をする。
天明志士の碑」。天明2年、淡路島最大の一揆といわれる「縄騒動」の首謀者を祭る碑.
南あわじ市広田町の大宮寺裏の丘に立っている。
水仙の 群落海へ 傾れ咲く 逸考
淡路島の由良より海沿いの県道を往くと諭羽山麓の斜面一帯に自生する水仙郷、傾斜地に、海光を惜しみなく受け馥郁たる香りを漂わせていた。
水仙に海光惜しみなき斜面
岬径曲がれば島の水仙郷 逸考