続)美しい季(とき)を求めて

.長い間 ブログ投稿を休んでいましたが再開しました。
更新は思いつくまま気のむくままですが、どうぞ宜しく。

蝉生る

2011-07-29 | 写真俳句

 己がでに殻しかと抱き蝉生まる         逸考

数年間、地下で棲息していた幼虫が蛹になり、夏、地上に這い出して背を割り脱皮、夜の間

に成虫になるらしい。シャーシャーと、けたたましく鳴く樹の枝に、まだ翅の乾ききらないクマ

ゼミが、自分の殻を、しかと抱くように、とまっていた。