菜の花の島の段段畑かな 逸考
菜の花は春の代表的な風物詩である。この菜の花は切り花として出荷される。切り花として栽培さ
れるものは チリメン白菜や改良品種で、葉が白っぽく縮れている。 咲き始めのころは食用にも
利用されるようだ。
菜の花を詠んだ俳句は 有名な 与謝野蕪村の
菜の花や月は東に日は西に
菜の花や鯨もよらず海暮れぬ
など 画家でもあった蕪村のスケールの大きな句は 絵画的である。
菜の花の島の段段畑かな 逸考
菜の花は春の代表的な風物詩である。この菜の花は切り花として出荷される。切り花として栽培さ
れるものは チリメン白菜や改良品種で、葉が白っぽく縮れている。 咲き始めのころは食用にも
利用されるようだ。
菜の花を詠んだ俳句は 有名な 与謝野蕪村の
菜の花や月は東に日は西に
菜の花や鯨もよらず海暮れぬ
など 画家でもあった蕪村のスケールの大きな句は 絵画的である。
花すもも閑かに開く過疎の邑 逸考
今年も桜に先駆けて、近所の空家になっている庭に 李(すもも)の花が美しく
咲いている。 初夏には 李の実となるが 採る人もなく 烏が啄ばんでしまう。
土筆萌ゆ雨柔らかき大地かな 逸考
散歩コースの池の畔に、群生する土筆を見つけた。3月に入ってから寒の戻りのような
寒さにも耐えて、影をもつほどの丈に伸びている。
昔は土筆を摘む人をよく見かけたが、飽食の現代、摘む人達を殆ど見かけなくなった。
なお、土筆(つくし」の語源は 土中から出てきた胞子茎 は、先端まで「袴」に覆われて
いてその形状が筆に似ていることから「土筆」という字が当てられるようになったものと、
言われている。
青色は晴天の色辛夷の芽 逸考
公園の 辛夷の芽が膨らみはじめた。新しい命の胎動である。芽は柔らかい毛で
覆われている。温かいセーターを着て芽は早春に大きな花を開く日を心待ちしているようだ。