午後、3日続きのオンラインレッスンが終わって、昼寝していたら
親戚のおばあさんが96歳で亡くなったという電話があった。
コロナ下のため葬儀は、ほんの近親者のみで執り行ったそうだ。
96歳と言えば長寿だが、10数年認知症で息子がずっと一人で介護していた。(息子は独身だった。)
近くに兄弟がひとりいるからある程度協力はしたとは思うが・・・・兄弟の奥さんは若いとき脳出血で後遺症があるから大した協力は望めなかったと思う。
最後は病院で亡くなったそうだが、それにしても家での10数年の介護は並大抵のものではなかったと思う。
息子は定年後、ずっと介護にかかり切りで食事の世話、排泄の世話も自分でやっていたそうだ。
一度電話があった時、気晴らしはたまにパチンコにほんの数時間行くことくらいだと言っていた。
ヘルパーを頼んでいたかどうかまでは聞いていないが、何もかも自分でやっていると電話で言っていた。
だとしたら、この息子の定年後の人生は介護一筋で、自分の人生はないに等しい。
長寿も健康ならいいけど、認知症や寝たきりになったら周りは想像以上に大変になってくる。
あるブロガーさんのこの前アップされていた安楽死の記事を読んだ。
どうにもならない場合でも安楽死は認められていない。
日本の医療はいくら回復の見込みがない病人でも最後まで生かすことばかり考えている。
私の周りを見渡せば、骨折して寝たきりになったり、認知症になって最後まで大変だった人が結構いる。
かと思えば、病身ではあったが、定年後数年してこけて翌朝死んだという思いもかけない出来事もある。
みんなが通る道と言えばそうだけど、周りにあまり苦労をかけずに済む道はないものだろうか?と時々考えることがある。
我が家はまだ爺様健在、万年青年のつもりだからそういう話をするとうまくスルーされてしまう。
いくら考えても、考えられないような展開になるケースもあるから、その時に最良の道を選ぶしかないのかもしれない。
でもその前に認知症になったら?
そうなったらもうなるようになれ。ケセラセラだね。