ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮、同人誌の話他

オン専同人のメリットとデメリット

2019年03月31日 | サブカル・同人誌関係
ここ数年、と言ってもコミケ参加をやめてから、もう10年になります、
いわゆる「オンライン」の活動のみでした。

「同人誌即売会」に参加し続けるのってまあ大変ではありますね…;

結構、「条件」は厳しいと思います。
コミケにはまず抽選あるもんね。「前に活動していたか」「ネームバリュー」もあって
ちょっとフランスのサロンとか、英国だとロイヤルアカデミーみたいになってきてるんだよなあ。
コミティアもそういう部分はあります。「村」というか、それはそれで1つの「界」で
「デビュー」て言葉が用いられる枠組み。
大きくなった証拠でもあり、長くつづいているとそうなるのね。

出続ける根性よりは「環境」「状況」は大事であります。
リアルの仕事、住んでいる場所、家族関係、経済的事情、
時と場合によっては、どんなにオフ活動大好き、第一!でも難しい。
心身ともに健康でもいないといけない。
大勢の人に会う、混雑するイベントは、メンタル弱い時は「過酷」ですし
肉体的にも随分体力を使います。
HP/MPリアルに削られます。サークルで出るならなおさら。


そんな中、それでも少しは趣味に関わっていたい…
もっと気軽でいい、時間がない、
大勢に迷惑かけそうで人前に出れる自信がない
お金がまずない、赤字出すとわかっているなら無理…

てな場合、

「オンライン」
ネットだけで活動しようと思えばできる、これは便利で
さすが、恵まれた時代になったもんだと思っていました。


が…

便利な一方で、オンラインにはデメリットもありました。



まず、「いいね」の評価(していただけるって本当に贅沢な話なのですが)
なぜか逆に寂しさを感じてしまう…というところです。
Twitterにしても。Pixivにしても

結局は「検索タグ」と検索ヒット、「いいね」の数…つまりは数字。
それに加えて昨今、プロアマボーダーはどこまでも壊れているので、
「同人誌をやるならきちんと営業活動を怠らず、営業成績を伸ばして」
なんだかそんなものが見えてしまう、
(でも一方でそれを勘違いして「じゃあ自分の写真集を売ろう」とした女優さんがコミケの理念ジレンマで叩かれる…)

オンライン10年やって見えてきたのは、決して理想的なものだけではありませんでした。

自分に直接言われてはいない情報やアドバイスをふと目にして
「ああ、今はこうしないとダメなのか」
「じゃあ、自分なんか無理」
そんなことは無いはずなのですが、バズってくるものが多ければ多いほど
それをミュートすることもできず
「つい」目にする情報に振り回されたと思います。



オンラインで一番大事なのは
「いいね」のあの記号や1つのポチ、アイコンの向こうに
きちんと「誰か」「顔」を見るスキルに尽きると思います。
そんなこと言っても、データとリアルの間に谷はあるんだけど。

一方、やってはならないのは
「点数」「偏差値と競争」を盲信してしまうことと
誰かの音頭に踊らされ、排他性を持ちすぎるようになること
クールでいる必要がある。
もしかしたら、SNSは「見たくなかった」「知りたくなかった」ことも容赦なく押し売りして
大きな誰かさん達だけが儲けてるシステムかもしれない。
と、いうことは
芸術(創作)理論からするとアレは芸術家肌の人ほどあんまり合わないものだよなあ、と思います。



さて本年度よりまたオフ、即売会に戻ってきました。


どっちもそれぞれ良いとこは活かしつつ
しんどくならないようにしつつ
新しい時代を生きよう。

前に進もう

もう新しい元号だからね。


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