うちの辺りでは、助六寿司がお葬式に行くと、火葬場でお昼ごはんとして出される。
その助六寿司が嫌いでまったく食べたことがなかった。
腹が減ったらコーヒーやお茶を飲む。
昔はお酒も出たけど、いまはなくなった。
助六寿司が年をとったら美味しく感じるようになり、自分で買ってくるようになる。
家族だけでなく、自分でもビックリ。
助六寿司には興味もなかったので気にしていなかったけど、食べるようになると名前の由来に興味がでる。
調べてみたら、歌舞伎演目「助六所録江戸桜」の登場人物の助六からだった。
助六の愛人は吉原花魁「揚巻」。
「揚巻」の揚を油揚げの『いなり寿司』、巻を海苔で巻いた『巻き寿司』になぞらえ、2つを詰め合わせたものだった。
そう呼ぶようになったのは江戸時代中期からで、贅沢禁止令と関わりがあったみたい。
握り寿司に代わり安い稲荷寿司や巻き寿司が江戸時代の人々に親しまれたんだね。
「いなりの日」という記念日があり、毎月17日だ。
今日はその2月17日。
ここ数日食べていないので、帰りにお稲荷さん買ってこようかな。