4月19日のきょうは、『地図の日(最初の一歩の日)』となっている。
本格的な日本全土の実測地図『大日本沿海輿地全図』を作成した伊能忠敬が、蝦夷地の測量に出発した1800年旧暦閏4月19日にちなむことから。
忠敬は55歳で、内弟子3人と下男2人を連れて出発する。
当初、測量試みとされていて、幕府は忠敬をあまり信用していなかったとみられる。
忠敬には、蝦夷地を測量し地図を作成するかたわら、子午線一度の距離も求めてしまおうという狙いがあった。
この際、かかった費用の大半を忠敬が個人負担している。
蝦夷地測量で作成した地図は高い評価をうけ、第二次測量の計画を出すように勧められ、のちの日本全土の実測地図につながった。
個人的に伊能忠敬の生き方に興味があり、何冊かの本を読んだけど、井上ひさし著『四千万歩の男』(講談社文庫) が好きだ。