以下引用 北日本新聞 2016年09月08日 http://webun.jp/item/7308488
真生会富山病院(射水市下若・大門)が接遇能力の高い職員に「コミュニケーションマイスター」の称号を与える院内認定制度を本年度からスタートさせ、第1号にフロアマネージャーの山田梨恵子さん(36)=射水市=が選ばれた。聴覚障害者に手話で応対し、院内の案内をはじめ、医師からの説明も分かりやすく伝え、来院者から「安心して受診できる」と好評だ。
山田さんは大阪外国語大(現大阪大)でスペイン語を学び、卒業した2004年に同病院に就職した。当初から正面玄関付近で待機し、来院者を案内するフロアマネージャーを担当している。
手話を学び始めたのは小学校低学年のときで、銀行員の母が窓口で聴覚障害者の接客をするために地域の手話サークルに入ったのがきっかけ。一緒に通い、手話を見ているうちにあいさつなどを覚えたという。現在は全国手話検定2級の資格を持ち、準1級や1級の取得を目指している。
院内では、聴覚障害者の診療や検査にも付き添う。医学専門用語を、分かりやすく適切な言葉に置き換えて説明するように心掛けており、「医学的な知識をさらに増やしていきたい」と意欲的に語る。来院者の評判が良く、聴覚障害者団体のメンバーからブログで紹介したいとの依頼も受けた。同院のフロアマネージャーは現在9人で、山田さんは「他のメンバーにも手話を広げていきたい」と話す。
同院は今後も、外国語のコミュニケーション能力の高い職員らを審査し、マイスターに認定することにしている。(射水総局長・奥田裕之)
【 北日本新聞朝刊 2016年9月9日 地域ニュース 掲載 】
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