西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

『声に出して読みたい日本語』(斎藤 孝著)の「白浪五人男」

2006-11-11 | 言語・字・言語遊戯
『日経』夕刊に『声に出して読みたい日本語』(斎藤 孝著、草思社刊)はロングセラーで160万部出ている、と書いてあった。この本の最初の部分に歌舞伎の弁天小僧菊之介の「知らざあ言って聞かせやしょう」が載っている。私は金大附属高校時代(1957年~1960年)に「文化祭」で「白浪五人男」で「弁天小僧菊之介」を演じたことがある。以下がその台詞。
「知らざあ言って聞かせやしょう
浜の真砂と五右衛門が歌に残せし盗人の
種は尽きねえ七里ヶ浜、その白浪の夜働き
以前を言やあ江ノ島で、年季勤めの稚児が淵
百味講で散らす蒔き銭をあてに小皿の一文字
百が二百と賽銭のくすね銭せえ段々に
悪事はのぼる上の宮
岩本院で講中の、枕捜しも度重なり
お手長講と札付きに、とうとう島を追い出され
それから若衆の美人局
ここやかしこの寺島で、小耳に聞いた爺さんの
似ぬ声色でこゆすりたかり
名せえゆかりの弁天小僧菊之助たぁ俺がことだぁ!」

高槻で平女祭を楽しむ

2006-11-11 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
今日は小雨模様だったが、恒例の「平女祭」(St.Agunes'Festival)が高槻の平安女学院大学で行われた。昨年は12日(土)だった。出来れば去年のブログ11月12日で見てほしい。http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/eae2ef9e73501b6756b92c278181b861 http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/883cf18576da95a365886b9a1177f81f
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/1a0da14abdf488f90f481cc3493ca016
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/1a0da14abdf488f90f481cc3493ca016
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/7c3a662e42c5491c4a710bf2dacdf0b6今年も10時に運動場でオープニング、舞台で高槻市少年少女吹奏楽団の演奏でスタートだ。途中、チャペルでやっているマーレー寛子さん(助教授、旦那はアメリカ人)の「シニア生きがい創造計画ーあなたはこれからどう生きるー」講演に行った。結構、それこそシニアで詰まっていた。マーレーさんは遊び心が必要、一寸しんどい位の目標を持ってが良いとのことだ。そうだろうなと思う。11時から体育館での生活環境学部のアパレル関係の学生によるファッションショウがある、洋服よりも元気なぴちぴち学生は見ているだけで良い。11時半からチャペルに戻って落語を聞いた。高槻市にあるアマチュアの「噺の会じゅげむ」の3人が出演、喜怒屋哀楽、寿亭司之助、文々亭小輔さんだ。昼に模擬店で「アメリカンドック」「唐揚げ」を買って(券は事前に買ってある)部屋へ戻って食べる。更に「高槻御膳」(500円)も食べた。午後は、チャペルで国際的歌手・松田美緒さんのポルトガルのファドなどを聞いた。

公害研究のパイオニアの一人、宇井 純さん逝去

2006-11-11 | 諸先生・諸先輩・同輩・諸後輩の思い出
テレビニュースで公害研究のパイオニアの一人、宇井 純さんの逝去が伝えられた。動脈瘤破裂、74歳。私は若い頃『公害の政治学』という宇井さんの本を読んだ。水俣病の発掘にかかわる経過を叙述し、分析している。水俣で自転車に乗って飛び回っている様子が良く分かる。この本で印象に残っているのは、賠償金は、要求する額と回答の額を掛けて「√ルート(平方根)」を計算した値である、との仮説を提起していたことだ。例えば10の要求と2の回答なら「√ルート20」即ち4.・・が実際、決して足して2で割る6とはならない、回答側に偏るということだ。面白い仮説だな、と思ったが実際どうなのだろうか。宇井さんは、こういう反体制の問題にあからさまに取り組んだので東大工学部では長い間、助手のままだった。業績はあるので、その後、沖縄大学教授になり、沖縄の環境問題にも取り組まれた。晩年の映像をみると、やつれていて往年の闘士という感じがなかった。ご冥福をお祈りしたい。