祝 姫路モノレール遺構群 選奨土木遺産 認定
姫路モノレール遺構群が令和２年度の土木学会の選奨土木遺産に認定されました。土木遺産は、土木学会が平成１２年度に
創設。完成から５０年以上過ぎたさまざまな土木関連施設が対象で毎年２０件程度が認定しています。小説タウンハウスで紹介
した淡河川疎水の御坂サイフォンは第一回目に選定されています。
選奨理由 博覧会場の手柄山中央公園～姫路駅間１.６㎞を結ん全国初となる市営モノレールの遺構群。戦後姫路の躍進
と大志の結集体。
今回選定されたものは手柄山交流ステイションのモノレール展示室関連で、橋脚と橋桁は安全性や景観上、今後撤去の方針の
ため指定されませんでした。手柄山のモノレール展示室については（後編）で予定しています。
番外編 21 祝 姫路モノレール遺構群 選奨土木遺産認定 橋脚解体撤去工事（後編）（2021.1.15）をご覧下さい。
旧モノレール橋脚解体撤去外工事
工事前の状況
懐かしい写真になってしまいましたが、今回撤去されるのは解体工事の仮設塀の外にある緑の大木です。
駅に近い橋脚は高尾団地・大将軍駅・高尾ビルの解体と共に撤去されましたが、小公園と橋脚は残されました。
花壇にはペチュニアが植えられ、さつきの植え込みも定期的に刈り込まれて、ごみが目に付く時もありましたが定期的に清掃も
行われいましたので小公園については、モノレール遺構として残されるのかと思っていましたので今回撤去は意外でした。
橋脚の垂直緑化
橋脚が緑でおおわれていますが、これは自然のものではなく市街地に残るモノレール橋脚の景観修復の試みとして橋脚の緑化が
行われました。
旧モノレール橋脚修景テスト緑化概要 ２００５年６月 姫路市 施工協力 姫路造園建設業協会 と読めます。
１６種類のつる性植物が植えられました。判読可能なものとしては、ナツヅタ・キヅタ・ツルウメモドキ・アケビ・イタビカヅ
ラ・ツルバラ・ハゴロモジャスミン・ノウゼンカズラ・ツルアジサイがあります。何が生き残ってこのジャングルのような植生を
作ったのでしょうか。
大将軍駅に近いものを橋脚Ａ、小公園を橋脚Ｂとあります。橋脚Ａの円形の植え込みは団地建設当時からありましたが、小公園
は敷地外にあった橋脚Ｂを取り込んで後から造られたものです。このためでしょうか小公園の東側に歩道がありません。しかし団
地の解体前は駅前広場を通行できましたので歩道は必要なかったのです。歩道を作るために橋脚を撤去した？
小公園の形状が書き込まれています。作られた時期は分かりません。
橋脚Ａ・Ｂの東西南北面に植えられた植物の名前が記載されています。ツルネットは橋脚の下半分になっていますが、小公園の
橋脚は全体に付けられていました。
契約の内容（姫路市ホームページから） 入札日令和２年９月２４日
工事名 旧モノレール橋脚解体撤去外工事
工事概要 旧モノレール橋脚解体撤去 N＝１本
工事場所 姫路市高尾町地内
工事種別 解体工事
工 期 始期 令和２年１０月１日 終期 令和２年１２月２５日
契約相手方 アールテック 株式会社
契約年月日 令和２年９月３０日
契約金額 ６７５７３００円
令和２年１１月１１日
交通規制の看板が出ています。当初の計画では切断した橋脚を道路に止めたトラックに積み込む予定だったそうです。
既に、橋脚を覆っていた樹木と小公園は撤去されています。橋脚には一番上まで緑化用の金網が取り付けられています。
過去の橋脚撤去工事記事
工期 平成２９年３月１日～平成２９年６月３０日
番外編 ７ 高尾団地・大将軍駅解体 姫路モノレール軌道撤去（2017.3.31）
番外編 ８ 夢か幻かモノレールと姫路城と桜の競演（2017.4.28）
工期 令和元年８月１０日～令和２年３月６日
番外編 16 姫路モノレール 工事名称「旧モノレール橋脚解体撤去工事」着工（2019.12.20）
番外編 18 姫路モノレール 工事名称「旧モノレール橋脚解体撤去工事」完了（2020.4.10）
があります。撤去工事の様子がわかりますので参考にしてください。
令和２年１１月１７日
防音シートが張られ、音がしていますので中では吊り下げ用の穴が開けられていると思われます。
令和２年１１月１９日
クレーンが来ています橋脚の切断が始まりました。
一段目が出てきます。ブロックとしては小さいです。
山陽電車の高架を超えたモノレールの軌道が大将軍に向かって下がってきます。後ろに段々になったモノレールの橋脚が見えま
す。
１段目は５.２トンです。平成２９年の工事ではトラックでの搬出の限度から２０トンを目安に切断されましたが小さくなってい
ます。一方令和元年の撤去では、橋脚を短く切っで船場川の中にクレーン車の脚（アウトリガー）の支持台にも利用していまし
た。色々な条件を考えた最も効率的な切断方法なんだと思います。
５.２トンと言っても大きなものです。緑化用のネットのアンカーが見えます。
二段目
一段目はずいぶん時間がかかりましたが一番太いところを切っていましたので時間がかかりました。
そんな訳で二段目は看板に照明が点灯しています。
ここで電線を超えますので少し上げます。
クレーンもアームを収納して今日の作業は終了です。
番外編 13 高尾団地・姫路モノレール大将軍駅解体完了まとめ（2018.1.26）があります。
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姫路モノレール遺構群が令和２年度の土木学会の選奨土木遺産に認定されました。土木遺産は、土木学会が平成１２年度に
創設。完成から５０年以上過ぎたさまざまな土木関連施設が対象で毎年２０件程度が認定しています。小説タウンハウスで紹介
した淡河川疎水の御坂サイフォンは第一回目に選定されています。
選奨理由 博覧会場の手柄山中央公園～姫路駅間１.６㎞を結ん全国初となる市営モノレールの遺構群。戦後姫路の躍進
と大志の結集体。
今回選定されたものは手柄山交流ステイションのモノレール展示室関連で、橋脚と橋桁は安全性や景観上、今後撤去の方針の
ため指定されませんでした。手柄山のモノレール展示室については（後編）で予定しています。
番外編 21 祝 姫路モノレール遺構群 選奨土木遺産認定 橋脚解体撤去工事（後編）（2021.1.15）をご覧下さい。
旧モノレール橋脚解体撤去外工事
工事前の状況
懐かしい写真になってしまいましたが、今回撤去されるのは解体工事の仮設塀の外にある緑の大木です。
駅に近い橋脚は高尾団地・大将軍駅・高尾ビルの解体と共に撤去されましたが、小公園と橋脚は残されました。
花壇にはペチュニアが植えられ、さつきの植え込みも定期的に刈り込まれて、ごみが目に付く時もありましたが定期的に清掃も
行われいましたので小公園については、モノレール遺構として残されるのかと思っていましたので今回撤去は意外でした。
橋脚の垂直緑化
橋脚が緑でおおわれていますが、これは自然のものではなく市街地に残るモノレール橋脚の景観修復の試みとして橋脚の緑化が
行われました。
旧モノレール橋脚修景テスト緑化概要 ２００５年６月 姫路市 施工協力 姫路造園建設業協会 と読めます。
１６種類のつる性植物が植えられました。判読可能なものとしては、ナツヅタ・キヅタ・ツルウメモドキ・アケビ・イタビカヅ
ラ・ツルバラ・ハゴロモジャスミン・ノウゼンカズラ・ツルアジサイがあります。何が生き残ってこのジャングルのような植生を
作ったのでしょうか。
大将軍駅に近いものを橋脚Ａ、小公園を橋脚Ｂとあります。橋脚Ａの円形の植え込みは団地建設当時からありましたが、小公園
は敷地外にあった橋脚Ｂを取り込んで後から造られたものです。このためでしょうか小公園の東側に歩道がありません。しかし団
地の解体前は駅前広場を通行できましたので歩道は必要なかったのです。歩道を作るために橋脚を撤去した？
小公園の形状が書き込まれています。作られた時期は分かりません。
橋脚Ａ・Ｂの東西南北面に植えられた植物の名前が記載されています。ツルネットは橋脚の下半分になっていますが、小公園の
橋脚は全体に付けられていました。
契約の内容（姫路市ホームページから） 入札日令和２年９月２４日
工事名 旧モノレール橋脚解体撤去外工事
工事概要 旧モノレール橋脚解体撤去 N＝１本
工事場所 姫路市高尾町地内
工事種別 解体工事
工 期 始期 令和２年１０月１日 終期 令和２年１２月２５日
契約相手方 アールテック 株式会社
契約年月日 令和２年９月３０日
契約金額 ６７５７３００円
令和２年１１月１１日
交通規制の看板が出ています。当初の計画では切断した橋脚を道路に止めたトラックに積み込む予定だったそうです。
既に、橋脚を覆っていた樹木と小公園は撤去されています。橋脚には一番上まで緑化用の金網が取り付けられています。
過去の橋脚撤去工事記事
工期 平成２９年３月１日～平成２９年６月３０日
番外編 ７ 高尾団地・大将軍駅解体 姫路モノレール軌道撤去（2017.3.31）
番外編 ８ 夢か幻かモノレールと姫路城と桜の競演（2017.4.28）
工期 令和元年８月１０日～令和２年３月６日
番外編 16 姫路モノレール 工事名称「旧モノレール橋脚解体撤去工事」着工（2019.12.20）
番外編 18 姫路モノレール 工事名称「旧モノレール橋脚解体撤去工事」完了（2020.4.10）
があります。撤去工事の様子がわかりますので参考にしてください。
令和２年１１月１７日
防音シートが張られ、音がしていますので中では吊り下げ用の穴が開けられていると思われます。
令和２年１１月１９日
クレーンが来ています橋脚の切断が始まりました。
一段目が出てきます。ブロックとしては小さいです。
山陽電車の高架を超えたモノレールの軌道が大将軍に向かって下がってきます。後ろに段々になったモノレールの橋脚が見えま
す。
１段目は５.２トンです。平成２９年の工事ではトラックでの搬出の限度から２０トンを目安に切断されましたが小さくなってい
ます。一方令和元年の撤去では、橋脚を短く切っで船場川の中にクレーン車の脚（アウトリガー）の支持台にも利用していまし
た。色々な条件を考えた最も効率的な切断方法なんだと思います。
５.２トンと言っても大きなものです。緑化用のネットのアンカーが見えます。
二段目
一段目はずいぶん時間がかかりましたが一番太いところを切っていましたので時間がかかりました。
そんな訳で二段目は看板に照明が点灯しています。
ここで電線を超えますので少し上げます。
クレーンもアームを収納して今日の作業は終了です。
番外編 13 高尾団地・姫路モノレール大将軍駅解体完了まとめ（2018.1.26）があります。
ＵＲ賃貸１０の団地と１０話の物語
「団地小説短編集」５００円+税
明石市松が丘２丁目３－７ 明舞センタービル２階
ザ・ダイソー明舞団地店 西隣
明舞書店で好評発売中。
「団地小説短編集」が電子書籍になりました。
22世紀アート版 ＫＩＮＤＬＥ版 アマゾンで発売中。
アマゾンの画面から紙の本が購入できます。電子書籍の画面から入ってください。
22世紀アートの販売です。送料が必要です。商品は新品です。
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