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新規事業による収益拡大
第1問(20点)環境経営分析(内部環境)
(設問1)(10点)
(a)(5点)有利と捉えられる市場環境
①ICの形状が多様化、少量品・特注領域の拡大が見込まれる点(3点)
②ICの高密度化、短時間で正確な検査が可能な検査用治具が求められる点(3点)
(b)(5点)事業を行ううえでリスクと捉えらえる市場環境
①世界市場、国内市場とも、日本の大手メーカー数社が大きなシェアを占めている点(3点)
②半導体市場の動向に大きく左右され、好不況の波が大きい点。(3点)
(設問2)(10点)
(a)(5点)現在の優位点
①自社の微細切削加工技術を活用でき、他社製品よりも短時間で正確な検査ができる点。(3点)
②大手・中堅電機メーカーを中心に約120社の常時取引先の一部がユーザーとなる販路確保。(3点)
(b)(5点)これから強化しなければならない点
①新規事業部門の営業が1名で他部門の営業を兼務している組織体制。(3点)
②少量品や特注品でも顧客への短納期対応が求められている点。(3点)
第2問(30点) 製品開発、営業活動
(a)(15点)C社で取り扱うIC検査治具の種類
①(結論)少量品・特注品にすべきである。(5点)
(理由)①標準品の領域では大手メーカーが価格競争力を強化しているから。(5点)
②短期要求の機械に、C社の強みが生かせるから。(5点)
(b)(15点)販売チャネル
(結論)直接販売にすべきである。(5点)
(理由)①既存事業の得意先の一部がユーザーになりうるから。(5点)
②展示会出展により半導体メーカーからの問い合わせが多いから。(5点)
第3問(20点)営業活動(OEM)
(a)(10点)メリット
①X社の販売ネットワークが利用できるため、少ない営業力でも売上を確保できる。(5点)
②安定した受注を確保できるため、設備の稼働率や生産性が高まる点。(5点)
(b)(10点)デメリット
①C社独自の微細切削技術のノウハウがX社に流出してしまう恐れがある点。(5点)
②相手先ブランドによる生産であるため、自社ブランドが育成されない点。(5点)
第4問(15点)オペレーション(情報システム)
コンピュータおよび通信ネットワークをどのように活用すべきか。
①C社と外注先を情報ネットワークで結ぶ。(5点)
②受注や納期に関する情報や生産の余力・進捗情報等のデータを共有する。(5点)
③外注管理の徹底を図ることで短納期での納入を実現させる。(5点)
第5問(15点)企業戦略(事業リスク)
社内への製造に切り替えた場合の最も重要な事業リスク
①(結論)品質が低下による売上減少。(5点)
②(理由)C社には樹脂部品製造の経験がないから。(5点)
③(理由)外注製品と同等の品質を確保するのが困難だから。(5点)