議論 de 資格取得

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【H13年度】事例Ⅲ 採点基準

2021-10-31 23:25:59 | H13年度

テーマ

新規事業による収益拡大 

第1問(20点)環境経営分析(内部環境)

       (設問1)(10点)

       (a)(5点)有利と捉えられる市場環境

                               ①ICの形状が多様化、少量品・特注領域の拡大が見込まれる点(3点)

          ②ICの高密度化、短時間で正確な検査が可能な検査用治具が求められる点(3点)

       (b)(5点)事業を行ううえでリスクと捉えらえる市場環境

                               ①世界市場、国内市場とも、日本の大手メーカー数社が大きなシェアを占めている点(3点)

          ②半導体市場の動向に大きく左右され、好不況の波が大きい点。(3点)

       (設問2)(10点)

       (a)(5点)現在の優位点

         ①自社の微細切削加工技術を活用でき、他社製品よりも短時間で正確な検査ができる点。(3点)

         ②大手・中堅電機メーカーを中心に約120社の常時取引先の一部がユーザーとなる販路確保。(3点)

       (b)(5点)これから強化しなければならない点

         ①新規事業部門の営業が1名で他部門の営業を兼務している組織体制。(3点)

         ②少量品や特注品でも顧客への短納期対応が求められている点。(3点)

第2問(30点) 製品開発、営業活動

       (a)(15点)C社で取り扱うIC検査治具の種類

         ①(結論)少量品・特注品にすべきである。(5点)

             (理由)①標準品の領域では大手メーカーが価格競争力を強化しているから。(5点)

             ②短期要求の機械に、C社の強みが生かせるから。(5点)

       (b)(15点)販売チャネル

         (結論)直接販売にすべきである。(5点)

         (理由)①既存事業の得意先の一部がユーザーになりうるから。(5点)

             ②展示会出展により半導体メーカーからの問い合わせが多いから。(5点)

第3問(20点)営業活動(OEM)

       (a)(10点)メリット

         ①X社の販売ネットワークが利用できるため、少ない営業力でも売上を確保できる。(5点)

         ②安定した受注を確保できるため、設備の稼働率や生産性が高まる点。(5点)

       (b)(10点)デメリット

         ①C社独自の微細切削技術のノウハウがX社に流出してしまう恐れがある点。(5点)

         ②相手先ブランドによる生産であるため、自社ブランドが育成されない点。(5点)

第4問(15点)オペレーション(情報システム)

       コンピュータおよび通信ネットワークをどのように活用すべきか。

       ①C社と外注先を情報ネットワークで結ぶ。(5点)

       ②受注や納期に関する情報や生産の余力・進捗情報等のデータを共有する。(5点)

       ③外注管理の徹底を図ることで短納期での納入を実現させる。(5点)

第5問(15点)企業戦略(事業リスク)

       社内への製造に切り替えた場合の最も重要な事業リスク

       ①(結論)品質が低下による売上減少。(5点)

       ②(理由)C社には樹脂部品製造の経験がないから。(5点)

       ③(理由)外注製品と同等の品質を確保するのが困難だから。(5点)

 


【H13年度】事例Ⅰ 採点基準

2021-08-04 00:12:51 | H13年度

テーマ

組織構造改革と社員モラル向上による売上改善

第1問 経営環境分析(外部環境、内部環境)(10点)

どのような分析をすればいいのか?

 ①内部環境の強み・弱み(4点)

 ②外部環境の機会・脅威(4点)

 ③SWOT分析(2点)

第2問 経営環境分析(強み)(15点)

着目すべき強みとその強化策

   (1)強み(5点)

  ・歴史と伝統を持つ老舗

 (2)強化策(10点)

         ①直営店を中心とする地域密着戦略(5点)

   ②老舗ブランド商品の開発強化(5点)

第3問 経営方針(中長期課題)(20点)

 A社の中長期課題(10点)

       ①適正な人員配置(5点)

  ②売上(利益)に連動する賃金体系の整備(5点)

  ③正社員の離職率の低減(5点)

 理由(10点)

  ①効率的に活用する体制が整っていない(5点)

  ②臨時社員が増えているが、人件費割合が減っていない(5点)

  ③臨時社員が増えて正社員が減っている(5点)

第4問 経営戦略(事業構造、機能別組織)(15点)

 機能別組織の利点

 ①業務の専門化による効率の向上(5点)

 ②トップダウンしやすい命令系統(5点)

 ③機能が重複しない点で効率がよい(5点)

 (責任と権限が明確化されている)(5点)

第5問 オペレーション(組織構造)(10点)

組織構造の問題点

 ○問題点

 ・商品開発部がない(4点)

 ○理由

 ①プライベートブランド商品に対する品質の均質化、商品の高付加価値化、新製品開発への要請に対応できないから。(3点)

 ②プライベート商品増加傾向の機会をうまく生かせていないから。(3点)

第6問 企業戦略

(a)モラル低下の理由(15点)

 同族企業なので(5点)

 ①重要なポストへの昇進ができないから(5点)

  ※公正な評価がされない(5点)

 ②重要な意思決定に参加できないから(5点)

  ※権限委任が適切ではない(5点)

 (b)改善策(15点)

  ①従業員持ち株制度(4点)

  ②管理職から役員への登用制度(4点)

  ③管理職社員も重要な意思決定に参加できる制度(4点)

  ④役員と管理職社員のコミュニケーションの機会を増やす(4点)

  ⑤公正な人事評価を実施(4点)

 


【H13年度】事例Ⅳ 採点基準

2021-02-13 18:55:50 | H13年度

テーマ

収益性が高い、財務的にも健全な経営体質への改善

第1問(40点)内部環境分析(経営分析)

       (設問1)(24点)利益率、回転率、安全性

                                 利益率(8点)①売上高経常利益率(1点) 経常利益÷売上高×100(1点)

                 平成11年度数値 3.2%(1点) 平成12年度数値 2.3%(1点)

                ②売上高総利益率(1点) 売上総利益÷売上高×100(1点)

                 平成11年度数値 20.2%(1点) 平成12年度数値 18.2%(1点)

         回転率(8点)①売上債権回転率(1点) 売上高÷売上債権(1点)

                 平成11年度数値 3.75回(1点) 平成12年度数値 2.36回(1点)

                ②総資本回転率(1点) 売上高÷総資本(1点)

                 平成11年度数値 1.86回(1点) 平成12年度数値 1.50回(1点)

         安全性(8点)①自己資本比率(1点) 自己資本÷資本(1点)

                 平成11年度数値 17.5%(1点) 平成12年度数値 13.8%(1点)

                 もしくは、負債比率(1点) 負債÷資本(1点)

                 平成11年度数値 469.9%(1点) 平成12年度数値 625.5%(1点)

                                                            ②流動比率(1点) 流動資産÷流動負債×100(1点)

                 平成11年度数値 110.8%  平成12年度数値 110.5%

                                                              もしくは、当座比率(1点) 現金等+売上債権÷流動負債×100(1点)

       (設問2)(16点)設問1における分析結果

            利益率(収益性)低下(2点)→売上原価増加(2点)、金利負担増加(支払利息増加)(2点)

            効率性(資本効率)低下(2点)→売上債権増加(2点)

                                            安全性増加(2点)→売上債権増加を短期借入金で補填(2点)

                                            総合的にみて経営状況悪化(2点)

第2問(30点)内部環境分析(キャッシュフロー計算書)

       (設問1) (15点)営業活動CF(5点),投資活動CF(5点),財務活動CFの算出(5点)

       (設問2)(15点)キャッシュフローの状況分析

            (5点)営業活動CF 売上債権の増加で(3点)

                      マイナスである(2点)

                                            (2点)投資活動CF マイナスである(2点)

                                            (8点)財務活動CF  短期借入金を補填できず(3点)

                合計CFは▲20百万円(2点)

                総合的に好ましくない。(3点)

第3問(20点)内部環境分析(セールスミックス)

       (設問1)(a)(6点)商品の採算性を分析する方法

             売上高構成比(1点)

             限界利益率(1点)

             貢献利益率(1点)

             利益率(1点)利益額(1点)の両面(1点)から採算性を検討する。

                                  (b)(4点)分析結果

             採算性が最もよい→メガネ用ガラス(2点)

             採算性が最も悪い→半導体用研磨剤(2点)

       (設問2)(10点)商品構成を戦略的に見直すための視点やデータ

             データと視点:貢献利益率が高い(2点)

                    売上構成比が低い(2点)

                    光学機械レンズ用ガラスとメガネ用研磨剤に重点をおく(2点)

             効果:売上を伸ばす。(2点)

                利益増大を図る。(2点)

第4問(10点)オペレーション(情報システム)

       (a)(4点)経営管理を総合的にコストがかからないコンピュータの再構築方法

         既存の経理用と在庫管理用パッケージソフトを統合する。(2点)

         販売先・仕入先管理もが加わるERPパッケージソフトを利用する。(2点)   

      (b)(6点)再構築上の留意点

         ERPをカスタマイズしない。(3点)

         ERPに合わせて業務プロセスを改善していく(3点)


【H13年度】事例Ⅱ 採点基準

2020-10-08 23:18:50 | H13年度

テーマ

既存ブランド回復のための新しいマーケティング戦略

第1問(30点)(設問1)(15点)外部環境

        SPAと他のアパレル小売業やアパレル製造業との違い

       ①販売のみを行うアパレル小売業、製造のみを行うアパレル製造業と分業化(5点)

       ②SPAは製造から販売まで一体で実施(5点)

       ③デザイン部分のような高付加価値部分は国内で行う国際分業化体制。(5点)

       ④高品質でファッション性の高い商品を低価格で販売できる(5点)

       (設問2)(15点)外部環境

        SPAが機能する情報システムの設計において重視すべきこと

       ①販売情報を製造部門が共有し、その情報をもとに生産体制を構築する。(5点)

       ②顧客ニーズを反映した商品開発ができ、売上の向上に効果がある。(5点)

       ③過剰在庫にならないように生産計画が可能となり、在庫の少ない効率の良い経営ができる。(5点)

第2問(10点)(設問1)(4点)オペレーション(ターゲット)

            (a)(2点)既存ブランド

           サイコグラフィック変数

           (b)(2点)新規ブランド

               デモグラフィック変数

                        (設問2)(6点)市場細分化変数はどのような問題があったか。

         (原因)既存と新規で市場細分化変数が統一されていないので、(3点)

         (問題)両ブランドのターゲットがオーバーラップしている。(3点)

第3問(30点)(設問1)(10点)オペレーション(商品)

        新規ブランド・ネームを採用した理由

        ①既存ブランド力の活用で市場浸透を狙ったため(5点)

        ②既存ブランドの顧客予備軍を育成できるため(5点)

       (設問2)(20点)オペレーション(商品)

        既存ブランドの売上減少の理由

        ①エニグムの顧客の一部が、低価格だがファッション性豊かで高品質なプチ・エニグムに流出したため(10点)

        ②プチ・エニグムが、エニグムの高級なブランドイメージを低下させ、エニグムの顧客の一部が離反したため(10点)

第4問(30点)(設問1)(20点)オペレーション(マーケティング戦略)

        既存ブランドの売上回復のためのB社の新しいマーケティング戦略

        ①ターゲット:30~40代のミセス

        ②プチ・エニグムとの客層のオーバーラップを解消させる。

        ③エニグムの高級ブランドのイメージを復活させる戦略

        ④落ち着きと気品のある高級品に特化する

        ⑤有名百貨店の店内で上質な接客によりターゲット顧客のブランドロイヤリティの育成

       (設問2)(10点)オペレーション(チャネル)

        新規ブランドがインターネット販売で成功する理由

        ①インターネットをよく利用する若者世代がターゲットだから。(5点)

        ②パソコン画面で自主コーディネートすることができるから。(5点)

        ③高価格よりも低価格なので購入しやすい。(リスクが少ない)(5点)