【訃報】三浦春馬、30歳

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▼【訃報】三浦春馬、30歳


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俳優の三浦春馬が亡くなった。
唐突すぎて全く頭が回っていない。
長く闘病していたわけでもなく、仕事も順風満帆だったという意味では
その衝撃はオリコンチャートで初の1位を獲得した後に
亡くなった岡田有希子以来かもしれない。
15時の時点ではまだ詳細がわかっていないのだが、
現場の様子からして自死の可能性が高いとのこと。

三浦春馬が注目されたのは、世間的に大きな話題となった
2006年放送の連続ドラマ「14才の母」で、主人公を演じる志田未来の恋人役だった。
業界大手の芸能事務所アミューズの所属だけあり
2007年の映画「恋空」で新垣結衣とのW主演を果たし
「24」ブームを受けて制作された連続ドラマ「ブラッディ・マンディ」で主演。
SPドラマ「ガリレオΦ（エピソードゼロ）」で湯川の若かりし頃を演じ、
「ごくせん」の第3期に出演するなど、破竹の勢いで映画にドラマに露出を増やしていった。
同じアミューズ所属の佐藤健との二枚看板として
佐藤との二人旅の様子を収録したDVDなどもリリースしていたことから、
この頃までは、いわゆるアイドル俳優枠だったように記憶している。

その後も、坂田信弘の原作コミックを実写映画化した「奈緒子」で上野樹里と共演し
ティーン向けのドラマ「サムライ・ハイスクール」で主演、
大ヒットした映画「君に届け」では多部未華子と共演を果たすなど
若手俳優の中ではトップクラスの仕事量をこなしていた。

2009年、地球ゴージャス演出の舞台に出演したのをきっかけに
活躍の場をさらに広げ、そこでの経験をテレビや映画にフィードバックするようになった。
役者としての転機は、2014年にフジテレビ系列で放送された「僕のいた時間」ではないかと思う。
若くしてALSを患い、両親の期待に応えられず苦悩する青年を見事に演じきった。
2016年出演の舞台「キンキーブーツ」では派手な衣装に身を包み
ピンヒールで歌い踊るドラァグ・クィーンが高く評価され、昨年再演もされている。



舞台で培ったパフォーマンス力を生かし、昨年は歌手としてもデビュー。
デビューシングルは当BLOGでも紹介した。
来月には待望の2ndシングルの発売が控え、9月からは新ドラマ。
年末からは舞台の出演と、コロナ禍にあっても仕事は全く途切れることもなく
むしろ大打撃を受けている芸能関連の中では恵まれている部類ですらあった。
そんな彼ですら、自ら命を絶つほどの悩みを抱えて生きていたということは
表向き華やかな芸能界の裏を垣間見たようで複雑な気持ちになる。



近年のアタリ役は「コンフィデンスマンJP」のジェシー。
長澤まさみの元カレであり、同じ詐欺師という役回りは
「ルパン三世」でいうところの峰不二子の男性版といったところだった。
美しい所作と腹の底を探れない満点の作り笑顔を武器に
ターゲットを籠絡するテクニックは、さすがはダー子（長澤）が見込んだ男だけのことはある。
共演者である東出昌大が不倫騒動を起こしてしまい
シリーズの存続が危ぶまれているとの報道が出た時に
「ならジェシーが後釜でいいじゃないか」と思ったファンは多いと思う。
「コンフィデンスマンJP プリンセス編」の公開は来週23日。
ファンはどんな気持ちでこの作品を観れば良いのだろう。

ルックスに胡座をかいた若手も多い中で、
ストイックに芸を磨き続けて実力を兼ね備えるに至った三浦は
今後10年、20年と日本の映画やドラマで活躍していくものだとばかり思っていた。
残念でならない。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

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【2024年7月18日追記】

なんともう4年経ってしまった。月日が流れるのは本当に早い。

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