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日本人の知らないネイティブ英会話 130 のルール(前編)

2021-02-26 21:29:31 | 英語学習
「日本人の知らないネイティブ英会話 130のルール」を読めば、
  • 学校で習った英語が通じない、なんで?
  • 慰めの言葉をかけたのに嫌な顔をされた、なんで? 
こうした「なんで?」に回答してくれるのが本書。系統立てたルール集ではないが、学校では教えてくれない英語の表現をうまくまとめてある。

本書に掲載されている表現は、ビジネスや日常の英会話で頻繁に耳にするでしょう。そんな時、この本を読んでおくと「あっ、そうだったんだ」と思い起こし、相手の真意を理解でき、且つ、よりナチュラルな英会話へステップアップできるようになると思います。

個人的には、「もっと早くこういう本にめぐり合っていたら・・・」という思いでいっぱい。それでは本書を紹介します。

 
「日本人の知らないネイティブ英会話 130のルール」本
 
  • デイビッド・セイン、岡 悦子共著
  • 246ページ
  • 一通り読むのに2.5時間
  • 中古本なら500円ほど 
目次 
  • 第1章 ネイティブはズバリとは言わない
  • 第2章 ネイティブは省略する
  • 第3章 ネイティブは丁寧に「イヤミ」を言う
  • 第4章 ネイティブはよく心と反対のことを言う
  • 第5章 知っている単語には裏の意味がある!
  • 第6章 英語は「ひと言」で全く意味が変わる
  • 第7章 ネイティブは日本人と違うニュアンスで言葉を使う
  • 第8章 同じ意味だと教えられたのに、実は違う!
  • 第9章 見えないところにプレッシャーが潜む!
  • 第10章 ネイティブは強調する
  • 第11章 英語は論理的ではない!
特徴 
ネイティブの英会話には、日本人の知らない「ルール」が至るところに散りばめられている。ルールを知ることでネイティブの「微妙な気持ち」「心遣い」「皮肉」などを理解できる。
あるフレーズの表面的な意味しか知らないと大変なことになる? その可能性は否定できないが、ネイティブの会話ルールを知っておけば間違いなく+になるでしょう。
本記事では第1章~第6章に掲載されている内容を紹介。 詳しくお知りになりたい方は本をご覧ください。 
 

第1章 ネイティブはズバリとは言わない
 
good を「謙遜」として使う例
 
「まあまあ」というニュアンスで自分や身内に使うことがある。
 
自分が主催者の場合
I hope you had a good time at my party.
(うちのパーティーで良い時を過ごしてもらえたのならいいのですが)

ところが、パーティーの主催者に向かって
I had a good time at the party.
(パーティー、楽しかったよ)
と言うと主催者はガッカリするかも知れません。

ほめる時は
I had a great time at your party.
 (パーティー、すばらしかったよ)
 
謙遜の例
I got a good score.
(なかなかの点を取ったよ)
My wife is a good cook.
(妻の料理はなかなかです)
 
相手をほめる例
You got a fantastic score.
(あなたはすっごくいい点を取った)
Your wife is a great cook.
(あなたの奥さんの料理は素晴らしい!)
 
 
第2章 ネイティブは省略する
 
You bet は相手の迷いを吹き飛ばす 
 
You can bet on it. の略。「お金を賭けても大丈夫なくらい確実」ということで、「もちろん、絶対だよ」と何かを請け負うフレーズ。

Are you going to go to the party?
(そのパーティー、行くの?)
You bet. It’ll be a lot of fun.
(もちろん、すごく楽しいって)
 
他にも bet を使った相づち表現として
I bet.(ええ、そうでしょうね)
Wanna bet?(それは違うよ)
詳しくは本書をご覧ください。
 
 
第3章 ネイティブは丁寧に「イヤミ」を言う
 
Now を文頭に置くとたいへん?
 
例1
You’ve done it.(よくできたね)
Now you’ve done it.(とんでもないことをしてかしたね!)

例2
Look!(見て!)
Now look!(ほら、自分がやったことを見てみなさい!なんでそんなバカなことをしたの!)
ただし、ネイティブと触れる機会が増えれば、相手の表情やしぐさで次第に分かるようになりますよ。
 
他にもよく聞いた例としては、
That’s too bad.
(それはお気の毒に・・・)という慰めの言葉だが、
Well, that’s too bad.
(ざまあみろ)はたいてい皮肉になる。
 
 
第4章 ネイティブはよく心と反対のことを言う
 
「実はやってほしい」の気持ちが含まれる表現
 
You don’t have to. は
「いえ、大丈夫です。遠慮しておきます」
しかし、「まあ、本当はやってほしいですけど・・・」という気持ちが隠されていることが多い。

A. Let’s me take you to the airport.
(空港まで送っていくよ)
B. No, that’s okay. You don’t have to.
(いえ、大丈夫。遠慮しておきます)
A. I know, but I want to.
(ええ、でも送ってあげたいので)
という会話が流れて A は B の気持ちを察し B を空港へ送ることになる 
 
 
第5章 知っている単語には裏の意味がある!
 
会議に参加する場合、participateは使えない
 
I participated in the conference.
(私は会議で重要な役割を果たした)
 
席に座って聞いていたという感じの参加なら
I went to the conference.
(その会議に行った)
I attended the conference.
(その会議に出席した)
 
買い物とは関係ないbuyの使い方
 
I don’t buy that.
(そんなこと信じないね)
I don’t believe that. と同じだが、会話では I don’t buy that. がよく使われる。

You can double your money in only one month.
(たったひと月でお金が倍になるんだぜ)
I don’t buy that.
(だまされないよ)
 
 
第6章 英語は「ひと言」で全く意味が変わる
 
Watching TV と Just watching TV の違い
 
What are you doing?(何しているの?)と聞いて、
Watching TV.
(テレビを観ているの)と返ってきたら「邪魔しない」こと。
Just watching TV.
(ただちょっとテレビを観ているだけ)と返ってきたら「何か用事があれば、やるよ」「話していいよ」という気遣いが込められている。
  
Do you understand? と Do you understand me? の違い
 
Do you understand?
(理解している)は単に相手が理解しているかどうかを訊ねる一般的なフレーズ。
Do you understand me?
(おい、わかった?)はなかなかいうことを聞かない子供に親や先生が言い含めようと声を荒げながら言うようなフレーズ。

If you’re late again, you’ll be fired. Do you understand me?
(今度遅刻したらクビだぞ。わかったか!) 
 
What’s the matter with you でケンカにならないように
 
ちょっと具合の悪そうな同僚をみたら、
What’s the matter?
(どうかしたの?大丈夫?)と声をかけますね。
ところが、
What’s the matter with you?
を強く発音すると「おまえ、一体何やってんだ?」「何考えているんだ?」を表す言葉になるのでケンカになってしまうかも。
 

参考:英語・英会話学習に役立つ記事

デイビッド・セイン先生の書籍を紹介していますので、ご興味のある方は、こちらにアクセスください。



TOEIC

 
おわりに
 
本書「日本人の知らないネイティブ英会話 130のルール」に掲載されているどの表現にも覚えのある簡単な単語ばかりですね。しかし、簡単な表現でもニュアンスや意味合いが私たちの感覚とは異なるケースが多い。

130のルール(表現)のなかには、私の知らなかったルールもあるが、多くは留学生活で頻繁に耳にしたり使ったりした表現。最初はどういう意味だろう?と思ったが、ネイティブの顔つきやトーンで、次第にそれぞれの表現の本当の意味を分かるようになった。

きちんと系統立てて教えてくれるようなルール集ではないが、海外との関わりのある方、時間を作って本書を読んでみてはいかがでしょうか? 今すぐ覚えなくてもいずれ言葉を耳にした時に思い起こし、楽しいコミュニケーションに結びつくと思います。

いかがでしたか? 少しでもお役に立てたなら幸いです。