形容詞と副詞、日本語では同じような意味の単語が沢山ありますね。単に意味だけを覚えても、いざという時にどちらの単語を使えばいいか、その判断に迷う事はありませんか?
例えば、bigとlarge(大きい)、highとtall(高い)。
tall は「地面から上に伸びた距離、つまり背(身長)などが高い」イメージ。high は(地面から離れて)高いところにあるイメージ。このように言葉の持つ本質的な意味を理解すれば迷う事は無くなりますね。
それでは日本語では同じような意味でもニュアンスや使い方が異なるいくつかの形容詞・副詞をデビッド・セイン先生の「ネイティブはこう使う!マンガで分かる形容詞・副詞」本から選んで紹介します。
「マンガで分かる形容詞・副詞」本の紹介
- ネイティブはこう使う!マンガで分かる形容詞・副詞
- デイビッド・セイン著
- 221ページ
- 一通り読むのに2時間+-
目次
- 第1章 基本の形容詞・副詞
- 第2章 身近な形容詞・副詞 ①
- 第3章 身近な形容詞・副詞 ②
- 第4章 できると思われる!形容詞・副詞
およそ100ほどの形容詞・副詞のコアイメージを図解で掲載していますが、形容詞・副詞の意味と使い方を理解する上で非常に参考になります。
なお、全部で240ほどの形容詞・副詞を掲載。詳しい解説は本をご覧ください。
第1章 基本の形容詞・副詞
1.probably と maybe
「たぶん/おそらく/きっと」など、可能性を言い表す言葉だが、その度合いが違う。
- probably 60%~80%
- maybe 20%~50%
- perhaps 20%~50%
- possibly 10%~20%
例
I’ll probably be busy next week.
来週はおそらく忙しいと思います。
Maybe George could help you.
もしかしたらジョージが手伝ってくれるかも。
(それほど期待できそうもない)
2.wise と clever
wise は「経験に基づいた人生の知恵」というニュアンスを含む「賢さ」を意味する。ある程度年配の人に使うのがぴったり。
clever は「巧妙な」「頭の回転がよい」という意味で、子供や若者に対して使われることが多い。ただ、100%の褒め言葉ではなく「ずる賢い」のニュアンスもある。
例
My grandfather isn’t educated, but he’s wise.
私の祖父は、教育は受けていませんが、頭のいい人です。
He invented a clever way to freeze food.
彼は食品を冷凍するうまい方法を発明した。
第2章 身近な形容詞・副詞 ①
1.Just と exactly
just は時間や数字を伴う時「たった」の意味。
exactly は過不足のない「ぴったり/ちょうど」を表し、主に数字や時間が「どんぴしゃ」という意味。
例
Just 30 people came to the party.
30人だけパーティーに来ました。
The total cost is exactly 600 dollars.
総額はちょうど600ドルです。
なお、時間の「きっかり」を表すのは sharp。
I’ll see you at 5:00 sharp.
5時きっかりにお会いしましょう。
2.final と last
final は「次がない/決定的に終わる」という意味の最後。
last はある連続した順序の中の最後で「完結」を示してはいない。
例
This is the final deadline.
これが最終の締切りです。
This is the last lesson today.
今日は、これが最後の授業です。
3.sure と certain
sure はその根拠が主観的な「確信」で「 I hope~のニュアンスになる。
certain はその根拠が客観的な「確信」。医者が「すぐによくなるよ」と言えば、それは客観的な根拠に基づく発言なのでcertainが使える。
例
I’m sure I turned off the lights.
確かに電気は消しました。
I’m certain that this plan will work.
私はこの計画がいまくいくと確信しています。
第3章 身近な形容詞・副詞 ②
1.popular と famous
popular は有名だけでなく多くの人から好かれている意味。
famous は人々に名前を知られている意味だが人気があるとは限らない。
例
Shibuya is popular with foreigners.
渋谷は外国人に人気があります。
Sally is famous for her beautiful voice.
サリーはその美しい歌声で有名です。
2.seldom と hardly
seldom は「頻度・回数」を表し「発生が滅多にないこと」を伝える。
hardly は「量・程度」が少ないことを表す。
例
I seldom have time to go to the movies.
映画に行ける時間が滅多にありません。
When I was a child, we hardly spent any time together.
子どもの頃ほとんど一緒に過ごしてない。
第4章 できると思われる!形容詞・副詞
1.really と actually
really は事実をそのまま伝える表現
actually は「実は」と打ち明け話をするニュアンスがある。
例
I’m getting really bored with this movie.
この映画には本当に飽き飽きしています。
This is actually my first time to visit Japan.
実は今回初めて日本に来ました。
2.ill と sick
ill は「病気」、それも重い病気を表す。
sick は「体調不要」や「気分の悪さ」を表す。
例
My grandmother has been ill for three months.
祖母は3カ月もの間病気です。
Sally got sick on the airplane.
サリーは飛行機で気分が悪くなりました。
3.finally と eventually
finally は長い時間を掛けて起きたことに対して「ついに/やっと」を表す。
eventually は紆余曲折を経てその結果に至った(至る)場合を表す。
例
I finally finished the report.
ついにレポートを書き終わりました。
I eventually got a response from everyone.
最終的には全員から回答をもらいました。
おわりに
日本語では同じような意味の形容詞・副詞のいくつかをデビッド・セイン先生の「ネイティブはこう使う!マンガで分かる形容詞・副詞」本から選んで紹介しました。
高校英文法である程度習ったことと思いますが、この本を読んでフレッシュな感覚で形容詞・副詞の同意語の使い方を理解できたような気がします。
一方で、良く知っている単語でもその本来の意味・ニュアンス・使い方を意外と知らずに何となく使っていたことに驚いています。
例えば、冒頭で取り上げたが説明しなかった big と large(大きい)。big は程度が大きい意味。例としては a big mistake。large はある基準を超えて大きい意味で、基本的には数量を表す場合に使うそうです。
いかがでしたか? 少しでもお役に立てたなら幸いです。
参考:英語・英会話学習に役立つ記事
デイビッド・セイン先生の書籍を紹介していますので、ご興味のある方は、こちらにアクセスください。
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