自由時間の過ごし方次第でツアーは何倍も楽しくなる。そのためには、ガイドブックやネット検索で情報を入手しなければならない。私も結構時間を掛けてそうする。ところが収集した情報と現実にはギャップがある。そこで頼りになるのが体験談やアドバイス。
それではフランス旅行と60以上のフランス旅行記事を書いた経験をベースにルックJTB企画の2020年度ヨーロッパ「満足が見える旅へ」のツアーの1つ、「印象派画家たちが愛した美しい風景をめぐる」と題した「憧れのモンサンミッシェル・ロワール古城とパリ8日間」コースの自由時間の使い方などを紹介します。
この記事で得られる内容
- 自由行動時間の使い方
- おすすめの夜の観光スポット
- 観光日程内容に関するコメント・補足
- ホテル選びに関するアドバイス
- この旅をおすすめする方・おすすめしない方(記事の最後)
などを旅行日程に沿って提供しますので参考にしてください。
「憧れのモンサンミッシェル・ロワール古城とパリ8日間」の企画概要
- 往復直行便利用
- 33万円~43万円(出発日で異なる)
- 6泊8日
- 旅行期間:2020年4月1日~2020年10月31日
- パリ近郊観光地へはバス利用
- ジヴェルニーのモネの家、ルーアン市内(ノートルダム大聖堂)、モンサンミシェル、ロワール古城、シャルトル大聖堂、パリ市内(ルーブル美術館)、ヴェルサイユ宮殿の観光
この企画の凄いところ
アクセスの便の悪い観光地の周遊が可能なことこと。
- パリ→ジヴェルニー→ルーアン→モンサンミシェルのルートは列車を使って1日で観光巡りをするのは不可能
- モンサンミシェル→ロワール渓谷→シャルトルのルートも列車を使って1日で観光巡りをするのは不可能
現地オプショナルツアーをいくら探してもこのような周遊の旅はない(ルーアン観光ですら一般向けのツアーはない)。このケースでは4つの異なる現地オプショナルツアーを利用することになる。
- ジヴェルニー半日観光
- モンサンミシェル日帰り観光
- ロワール渓谷日帰り観光
- シャルトル半日観光
ただ、旅慣れた方なら、ロワール渓谷~モンサンミシェル周遊は列車を使った1泊2日の旅(こちら)が可能。
これらの観光地への
- 現地オプショナルツアーを考えている方
- 個人旅行を考えている方
JTBの「現地集合パッケージ」を利用すれば現地から参加できるので検討する価値は十分ある。また、現地集合&現地解散でヨーロッパ12か国をバス周遊できるJTBの新商品がある。観光ルートによってはこれも検討に値する。
JTBヨーロッパの「満足が見える旅へ」のパンフレット
2020年度ヨーロッパ「満足が見える旅へ」のパンフレットのP33に掲載(旅行代理店で入手可能)。Web上でも紹介。
旅行日程(GE1P8-YB1) 概要
- 1日目:パリ市内宿泊
- 2日目:ジヴェルニーのモネの家見学、ルーアン旧市街(ノートルダム大聖堂など)観光
- 3日目:モンサンミッシェル観光
- 4日目:ロワール古城見学、シャルトル大聖堂観光
- 5日目:ルーブル美術館などパリ市内観光、ヴェルサイユ宮殿観光
- 6日目:自由行動
- 7日目:午前ホテル出発
この企画は「 パリから世界遺産を訪ねて7日間」のコースと比べて2日目の日程以外はほとんど変わりません。
なお、ジヴェルニー・ルーアン観光についてはご参考までにこちらの記事をご覧ください。
おすすめ・コメント・補足・アドバイスなど
1日目
(シャンゼリゼ通りと凱旋門)
- パリ市内ホテル到着時刻は重要ポイント
- エールフランス航空なので16:10着
- 午後7時前にチェックイン可能。夜はシャンゼリゼ通りと凱旋門見学がおすすめ
- 凱旋門の展望台(約50m)から一望するライトアップされたパリ夜景観賞は忘れがたき思い出の1ページ間違いなし
- この夜のチャンスを逃せば5日目又は6日目の夜になるが、その時は別の夜景観賞やショッピングが控えている
2日目
(モネの名作「睡蓮」のモデルとなった実際の風景)
- ジヴェルニーの玄関口、ヴェルノンからセーヌ川を渡り終える直前に左手前方にモネが描いた古い水車小屋が見える。見落とさないように。あと10分でジヴェルニー到着
- ノートルダム(ルーアン)大聖堂の向かいのインフォメーションセンター2階にモネが大聖堂を描いたとされるアトリエがあるのでチェック
- モンサンミシェル泊なので「幻想的な夕景または夜景」を楽しめるが、ライトアップされていないので過剰な期待はしないこと。なお、ライトアップ期間は11月~3月のハズ
- モンサンミシェル島内のホテルを選べば、夜でも観光客で賑わう参道沿いの観光ができる
- モンサンミシェル島の対岸のホテルを選ぶと周辺には何もない。ホテルで過ごすのはもったいない。モンサンミシェル夜景観賞におすすめのベストスポットはホテルからすぐのダム。早起きしてダムの周辺を散策するのもよい。
(ジャンヌダルクが処刑されたルーアンの旧市場にあるジャンヌダルク教会)
3日目
(Barrage du Mont Saint Michel ダムより撮影)
- モンサンミシェル修道院観光は昼食も含めると4時間弱。ゆっくり観光できますね
- 修道院見学後はモンサンミシェル島の外壁を歩いて眼下に広がるサン・マロ湾の干潟を見ながら王の門まで戻るルートがおすすめ
- トゥール市内のホテル宿泊はキリアド ホテル トゥール サントルがいいかな?旧市街まで1.5kmあるがホテルからは直線なので行き方は簡単
- 地元の方や観光客で賑わう夜のプリュムロ―広場で憩いの時間を過ごしましょう。夏の時期なら夜9時頃まで明るい。
- その前にちょっと歩いてロワール川や市のランドマークである大きなサン・ガティアン大聖堂外観見学がおすすめ
(プリュムロ―広場:午後8時)
4日目
- シュノンソー城に展示されている当時のベッドのサイに驚く。当時のフランス女性の身長は150cm位だったそうだ
- 時間があればシャルトル大聖堂の近くの観光案内所が入っている16世紀に建てられた木骨組みの「鮭の家」もお忘れなく
(GoogleMapより:シャルトル大聖堂の近くの観光案内所)
5日目
- ヴェルサイユ宮殿観光は2時間ほどなので大小のトリアノン宮殿の見学は入っていないハズ
- 夜はトロカデロ広場からのエッフェル塔の夜景鑑賞がおすすめ。それに日没後から毎時5分間だけのシャンパンフラッシュは必見
6日目
(サント・シャペル)
- 終日自由行動なのでセーヌ川沿いの散策やショッピングがおすすめ
- 朝食後はオペラ座近くの“パッサージュ”と呼ばれるアーケード商店街は隠れた人気スポット。お茶を楽しみながら古き良きパリの雰囲気を味わいましょう
- 次のおすすめはシテ島のパリ最古のステンドグラスが必見のサント・シャペル、マリー・アントワネットが投獄されたコンシェルジュリー、そして修復中のノートルダム大聖堂など
- 昼食を含めて5時間あれば最後のひと時を満喫できる
- その後はショッピング。オペラ座近くのドーム型ステンドグラスの天井が美しいプランタンやギャラリー・ラファイエット百貨店で高級品を買うのもいいが、
- ばらまき土産をスーパーで買えばコスパは最高(スーパーで買えるお土産はこちら)
- なお、ショッピングは前日に済ませることがおすすめ。足りなければ翌日時間を取れる
宿泊ホテルについて
- 立地と危険度を考慮して選びましょう!
- パリ郊外に3泊するが、おすすめホテルはルネッサンスホテル パリ ラ・デファンス。パリ中心地に一番近い。比較的安全なエリア。ホテルから最寄り駅(la Defense)迄1kmほどだが駅から凱旋門までは電車で3分。
おすすめする方・おすすめしない方
この旅行企画に向いている方
- 安全・安心重視派
- 英語もフランス語も理解できない
- 海外旅行は初めてなので個人旅行は不安
- 時刻表や料金の確認・切符の手配は面倒
この旅行企画に向いていない方
- 旅行代金は少しでも安い方が良い
- 好みの観光スポットをじっくりと見学したい
- 時間厳守できない旅行者にはイライラする
- 初めての方でパリ市内観光重視派(この企画ではパリ市内観光は1日、Top10の名所巡りだけでも最低2日要)
なお、共通して言えることは、
- 年齢は問わないが少々の体力が必須
- 観光地を見学するだけで少なくても1日5,000歩くらいは歩く
- 2日目~4日目のバス移動時間はおよそ4~5時間
おわりに
添乗員が同行されるので解からないことは訪ねてくださいね。5日目は終日自由行動なので移動にはタクシーかメトロを利用しなければならない。夜の地下鉄車内は特に狙われやすいので一人の方はくれぐれも注意して下さい。
それでは「憧れのモンサンミッシェル・ロワール古城とパリ8日間」の旅を満喫して下さい!
いかがでしたか?少しでもお役に立てたならうれしい限りです。
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