ホストファミリーを始めて十数年になる。その間、ホームステイを希望する留学生、およそ50人を受け入れた。
留学生との会話(コミュニケーション)は信頼関係を築く上で大変重要。また、会話(むしろ対話がより適している表現)があることで日頃の意思疎通を円滑に図れる。
ここでは留学生と生活を共にする上で、
- どんな話題で会話しているの?
- プレゼント・お土産はどうする?
- 自主的なサービスを何かしている?
- 留学生からの質問で多いのは?
そんなことに関して我が家で実行・体験していることをシェアします。
会話は日本語で双方向、ただし、無理強いは避ける
留学生が日本語をある程度話せるなら日本語でしましょう。そうでない場合は英語でも止むを得ない。会話については双方向になるように心掛けたほうが長続きする。
共通して言えるのは、
- 留学生があまり話したがらない
- 関心が薄い
- 他にやりたいことがある
などの場合は無理強いしないこと。
会話の話題
来日当初は
- 留学先に日本を選んだ理由
- 寮やシェアハウスでなくホームステイを選んだ理由
- 趣味や興味
- 家族
- 故郷、etc.
学校に行き始めたら
- 学習内容
- 宿題
- 昼食(どんなものを食べたか、初めてか、おいしかったかなど)
- 明日の予定(放課後の予定、帰宅時間、外食or家で食べるか)
- 週末の予定、etc.
日本の生活に慣れてきたら
- 留学生の国や街について
- ホストファミリーが知りたい事
- 留学生に知ってもらいたい事
- 大学生なら専攻科目
- 教育制度・義務教育
- 祭りや行事
- アニメ
- ゲーム
- スポーツ
- おすすめの観光地
- 習慣・マナーの違い
- 留学生の夢
- 海外旅行体験、
- TVニュース
- 新聞記事、etc.
お土産・プレゼントはどうしている?
たいていの留学生はお国や郷土の代表的なお土産を持ってくる。
珍しい物がほとんどだ。高価なものではないと思うが、ありがたくいただく。
例えば、
- 民族衣装
- 郷土の人形・本・お菓子・チョコレート・石鹸
- 食品
- T-シャツ、etc.
一番嬉しいのは食べ物。時には自家製のチーズや蜂蜜だったりすると女房がすこぶる機嫌よくなる。
プレゼントをあげる
留学生を受け入れた最初の日にボールペンを上げるのが決まり。
あの、フリクションボールペンだ。高い物ではないが結構喜ばれた。
当初は珍しかったが、今では世界100カ国以上で販売されているらしい。
何か別のプレゼントを考えなければならない。日本語が初級レベルの留学生にはダイソーの「小学生ドリルシリーズ ひらがなとかたかな(1年)」をあげるのもよい。
アニメが好きなので、アニメの中古の本を買って勉強する学生もいる。
帰国する時に手土産
高価なものではないが、
- 留学生が好きなもの(例えば、日本茶やお菓子)
- 記念になりそうなもの(例えば、名前刺しゅう入りハンカチ)
- 日本的なもの(例えば、お箸)
週末の外出など
外食
一カ月に一度、近くのレストランで外食するようにしているが、2~3人の留学生を受け入れていると
- みんなの都合の良い日時
- 好き嫌い
- 食物アレルギー、
などを考えて設定するのが大変。最近では留学生と外食することは少ない。
観光・見学
我が家ではそういう目的で一緒に出掛けたことはない。ほとんどの留学生は土・日に友達とどこかに出かける。
友達との付き合いを優先してやった方が、
- こちらも助かる
- 留学生も楽しいだろう
ということで無理に誘う事はないと思う。ただ、友達ができないで週末どこにも出かけないようであれば検討してもよい。
留学生が宿泊旅行に行くといったら
なかにはレンタカーを借りて数日間旅行する留学生もいる。その間は食事の提供がないのでその代りに小遣いを渡す。
パーティ
受け入れている留学生が1人の場合は、息子のバーベキューパーティに誘ったりする。地元の花火大会やお祭りの日などに、我が家でやる時に声をかける。
自主的なサービス
最寄り駅まで車
日課として平日に限って最寄り駅まで車で送っている。その義務は全くないが、我が家から駅までは徒歩で18分前後掛かるので「遠くて申し訳ない」ということで3~4年前からサービスしている。
洗濯
これも義務ではないが、勝手に洗濯されるよりも却ってよいということもあり、週に2回ほど留学生の衣類を洗濯。
おやつ
自分が食べるからテーブルの上に置いているが、「いつでもどうぞ」言ってある。
- バナナ
- クッキー
- おせんべい、など。
留学生がよく聞いてくる質問
- 特定の場所や行き方
- 観光名所などどこが良いか
- 持ち帰るお土産や買える店
- 日本語に関する質問
- 遅延証明書
日本語文法は難しいのでよくわからない時はネットで調べてから質問に答えるようにしている。
遅延証明書の件だが、留学生は我が家にいる間にたいてい数回遅刻するので予め説明しておくのもよい。
まとめ
Lesson 7: 会話・お土産・自主サービスなどについての紹介。
会話(対話)はホストファミリーと留学生を繋ぐある種の赤い糸であり、和気あいあいと暮らすための潤滑油。
ここでは会話に関すること以外に
- お土産・プレゼントはどうしているか
- 週末はどう過ごしているか
- 自主的なサービスを提供しているのか
- 留学生がよく聞いてくる質問
などについて我が家で実行していることや体験をシェアしました。
以上ですが、
- 留学生を受け入れている方
- 留学生の受け入れを検討している方
- 東京五輪の時に観光客に宿泊してもらおうと考えている方
- 留学しようと考えている方に
少しでもお役に立てたなら幸いです。
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