聞き違い
~齷齪
barricade 罵詈軽度
access 齷齪
swimming 睡眠ぐう
sketch 出家H
(End 変動)
聞き違い
~齷齪
barricade 罵詈軽度
access 齷齪
swimming 睡眠ぐう
sketch 出家H
(End 変動)
腐った林檎の匂いのする異星人と一緒
34 ゲーム(STAGE9 飛べない円盤)
異星人たちは、去って行くあなたの背中しか見せてもらえない。彼らに見る目があれば、だが。
あなたの肩がきゅっと上がって、すとんと下がる。その動きは彼らへの挨拶か。あるいは、ただの整理運動か。誰にもわからない、あなたにさえ。
さて、どこへ行こう。あなたは迷う。
迷わずに歩き続ければ、消耗し、やがてあなたは消滅する。
でも、御心配なく。
あなたがいなくても、ゲームは続く。
そんなことぐらい、百も承知さ。
あなたは空を見上げる。眩しくはないが目を細め、両手を額に当てて、円盤を探す。ゆっくりと、その場で一回転半。
いないな、今日も。
苦笑するあなたを、飛べない円盤がどこかから見ている。
(続)
歌うバス・ガール
私は東京のバス・ガール
発車 オーライ
空の果て 今日もわれらの夢を呼ぶ
発車 オーライ
遠回りして
発車 オーライ
有楽町で
発車 オーライ
愛する人と巡り合いたい
発車 オーライ
この道は長いけど
発車 オーライ
行かなくちゃ 君に会いに行かなくちゃ
発車 オーライ
こんな夜に
発車 オーライ
歩こう 歩こう
明るく 明るく走るのよ
(終)
サラダ記念日
「夜明けのコーヒー、二人で飲もう」と、あの人が言った。
ところが、寝過ごしてしまい、サラダが出てきた。
「どうかな?」と、あの人が言った。
「この味がいいね」
「じゃあ、明日から毎朝、君はこれと同じものを作るんだぞ」
「え?」
「この味がいいねと君が言ったから死ぬまで君はサラダ担当」
(終)