ヒルネボウ

笑ってもいいかなあ? 笑うしかないとも。
本ブログは、一部の人にとって、愉快な表現が含まれています。

漫画の思い出 花輪和一(30) 『赤ヒ夜』(青林堂)

2025-01-30 23:23:24 | 評論

   漫画の思い出

    花輪和一(30)

『赤ヒ夜』(青林堂)

『猫になりたくないから』

〈猫になる〉というのは、〈娘が悪い父親に凌辱される〉ということらしい。

娘は死んだ母親を慕っていて、菩薩みたいなのが現れて助かりそうになる。でも、助からない。

〈生きている悪い父親〉と〈死んでいる良い母親〉の関係が怪しい。作者は、〈生きている悪い母親が息子を虐待する〉という物語を隠蔽したいらしい。父親は替え玉だろう。

「静かな所が良いのですよ」と娘は呟く。「所」は唐突。

(30終)


回文~日月火水木金土

2025-01-29 22:56:42 | ジョーク

   回文

   ~日月火水木金土

日月火 担げ地に

(にちげつか かつげちに)

月火水 椅子担げ

(げつかすい いすかつげ)

火水木 蜘蛛鶍

(かすいもく くもいすか)

木金土 ドン聞くも

(もくきんど どんきくも)

金土日 地に鈍器

(きんどにち ちにどんき)

土日月 柘植地二度

(どにちげつ つげちにど)

(終)


漫画の思い出  花輪和一(29)『赤ヒ夜』(青林堂)『猟人』

2025-01-27 23:23:42 | ジョーク

   漫画の思い出

   花輪和一(29)

『赤ヒ夜』(青林堂)

目次 「赤ヒ夜」「かんの虫」「繭」「猟人」「醜悪ゴキブリ男」「かいだん猫」「帰還」「猫になりたくないから」「因業地獄女「倉」」「つぼあかご…かかと」「牛耳る女」「玉の価はかりなき事」「心の影」

半分ほどが再録。

見返しの絵が、面白い。

『猟人』

自称「山男」の独白と絵が合わない。

骨も折れるほど 踊ろう!! 

「折れる」は、比喩ではない。

(29終)

 


萌芽落花ノート 28 回帰幻想曲

2025-01-26 20:22:29 | 

  萌芽落花ノート

   28 回帰幻想曲

僕が踊るのは いつも

怪奇日食の夕べ そうさ

べちゃべちゃ くちゃくちゃ

ティー・パーティーが終われば

さっさと帰ることができるよ

あの孤独へ

なるべくこじんまりした部屋で

羽根の千切れた蝶を待つ君は優しい蜘蛛だ

怪奇な夜の

母胎回帰の幻想は

僕を二度と

美しい糸から離さないよ

(終)