ヒルネボウ

笑ってもいいかなあ? 笑うしかないとも。
本ブログは、一部の人にとって、愉快な表現が含まれています。

(宣伝) 志村太郎の『『こころ』の意味は朦朧として』(文芸社)の常備配本店が三月から下記のように変わるそうです。

2025-02-28 23:58:53 | 評論

(宣伝)

志村太郎の『『こころ』の意味は朦朧として』(文芸社)の常備配本店が三月から下記のように変わるそうです。

北海道 札幌市  文教堂書店 西野3条店

北海道 函館市  文教堂書店 函館昭和店

北海道 札幌市  文教堂書店 北49条店

北海道 札幌市  文教堂書店 札幌ルーシー店

埼玉 新座市   文教堂書店 新座駅店

東京 北区    文教堂書店 赤羽店

東京 千代田区  文教堂書店 市ヶ谷店

東京 江東区   文教堂書店 東陽町駅前店

東京 中野区   文教堂書店 中野坂上店

東京 町田市   文教堂書店 成瀬店

東京 武蔵野市  文教堂書店 武蔵境駅前店

東京 八王子市  文教堂書店 南大沢店

神奈川 川崎市  文教堂書店 溝ノ口駅前店

神奈川 藤沢市  文教堂書店 湘南とうきゅう店

神奈川 横須賀市 文教堂 横須賀MORE‘S店

福井 福井市   紀伊國屋書店 福井店

愛知 名古屋市  紀伊國屋書店 mozo ワンダーシティ店

兵庫 尼崎市   文教堂 立花店

広島 広島市   紀伊國屋書店 広島店

宮崎 宮崎市   紀伊國屋書店 アミュプラザみやざき店

(終)


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SONG 子守唄

2025-02-27 23:59:52 | 

   SONG

   子守唄

僕の知ってる子守唄は といえば

ブラームス

本当は昔

母さんが他の唄 歌ってたけど

もう忘れてしまった

(終)


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漫画の思い出 花輪和一(32) 『赤ヒ夜』(青林堂) 『つぼあかご…かかと』

2025-02-26 23:29:30 | 評論

   漫画の思い出

   花輪和一(32)

   『赤ヒ夜』(青林堂)

   『つぼあかご…かかと』

    「―つぼあかご―第弐話―かかと―」

「第壱話」の赤子は、「鬼」だった。

その展開は唐突に起きる。夢のようだ。作者は夢を見るように描いている。

武蔵国男衾(おぶすま)郡(現在の埼玉県大アホ郡)の人間はクズである。昔も今もどうしようもない。ばかで、きたなくて死に絶えるべき人間である。作者の母親も大アホ郡の人間であったが 股ぐらにウジ虫がビッシリとわいていた。身の毛がよだつ、ヘドが出るような女であった。とにかく大アホ郡の人間はバカだ。土に近い体質なので 誰もが足のかかとが ひびわれ、泥がこびりついている。

(「―つぼあかご―第弐話」)

この田舎の女が「かかとのきれいな子」を産みたくて、京の男との間に子をなす。思い通りの子が産まれた。その子の性別は不明。

泥がつかないように ツボにいれて大事に床下で飼いました。

(同前)

ここから、唐突に「第壱話」の話に戻る。拾われた男子は「鬼の子」で、養父を殺してしまう。

田舎の女の話に戻る。

私は一年ほど前 赤子を飼うのが 急にあきてしまい 捨ててしまったのでした…。

(同前)

この捨て子を養父が拾うことになるのか? そうらしいが、断定はできない。作中に登場する「作者」ではなく、真の作者、花輪本人でもない真の作者の構想を推測することは困難だ。

作者は、善人の夫婦に育てられる男子を想像し、ちょっとだけ嬉しがった。しかし、その男子が壺から出る物語、つまり、精神的に自立する物語を構想することができなかった。だから、「倉」のような「クズ」の母親を再利用したのだろう。

「鬼の子」に殺されるのは、養母ではなく、養父だ。なぜだろう。「壺赤子」を拾ったのが養父だからか。

民話の「桃太郎」では、女が桃を拾い、拾われた子は鬼を退治する。一方、『つぼあかご…かかと』では、男が壺を拾って、拾われた子が鬼になる。子を捨てた女は平然としている。

花輪は「作者の母親」に甘えたがっているようだ。彼は女に対する恨みのせいで穏やかではない。恨みを消そうとすると、甘えそうになる。すると、虐待の記憶が蘇り、苦しむ。堂々巡りだ。

「かかと」は何かの象徴らしいが、何の象徴か、私に推測できない。

(32終)


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花輪和一(32) 『赤ヒ夜』(青林堂) 『つぼあかご…かかと』

2025-02-25 00:17:12 | 評論

漫画の思い出

   花輪和一(32)

  『赤ヒ夜』(青林堂)

『つぼあかご…かかと』

「―つぼあかご―第壱話」

赤子が壺に入って流れてくる。桃太郎を思わせるが、彼?が何か偉いことをしでかすわけではない。子供のいない老夫婦を喜ばせるだけだ。そのことだけでも偉いと言えなくはないが、そんなおめでたい展開にはならない。物語は、突然終わってしまう。

この乳児は幸せ者だろう。善人の夫婦に拾われたからではない。実の親から捨てられて、しかも、生きていけそうだからだ。勿論、そんな解釈は文芸的ではない。しかし、作者の本音はそんなところだろう。

『「因業地獄女「倉」」と通底しているようだ。

(32終)

 

 


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萌芽落花ノート 34 帰郷

2025-02-23 23:43:54 | 

   萌芽落花ノート

  34 帰郷

汚れた壁に去年の暦が掛かっている。

「ところで、これからどうするつもりだ」と父が言った。

縫物をしていた母は黙って立ち去った。

古い畳の縁に新しい針が一本落ちている。

「どうにもならないか」

私は、父を見ず、針を見ず、汚れた天井に顔を向けた。

「いや、どうにかなりますよ、きっと」

母が古い盆に新しい何かを載せて戻って来た。

「ふんっ」と父は笑った。

私も笑った。

母が遅れて笑った。

(終)

 


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