聞き違い
~紅白
急角度 休暇饂飩
東海道新幹線 韜晦同志感染
紅白歌合戦 困惑疑う声援
長方形 超包茎
(終)
Anagram
~黄金
道路工事 労働事故
(どうろこうじ ろうどうじこ)
轟音 黄金
(ごうおん おうごん)
地対空 鼬食う
(ちたいくう いたちくう)
強盗 統合
(ごうとう とうごう)
(終)
漫画の思い出
花輪和一(28)
『護法童子・巻之(二)』(双葉社)
「旅之拾壱 信貴山」
有名な『信貴山縁起絵巻』とは無関係。
女子が単独で護法童子に変身する。その理由は不明だが、彼女がある少女を助けたかららしい。その少女は、病気の母親を救うために信貴山に登り、難儀をしていた。
*
「そうか もうおれたちは 一人で生きていけるということだ」
「そうね わかれましょう」
*
作者のアニマみたいなものが始末されたらしい。彼の母親に対する甘えと憎しみが分離されたのだろう。
少女は、母親に甘えるのではなくて母親を救うという行為によって、母親より優位に立った。作者のアニマが母性像を憎み続けることを止めて、母性像よりも優位に立ち、憎しみが解消され、精神的に自立できるようになったわけだ。
だが、こんな始末は生悟りだ。きっと反動が来る。
(『護法童子・巻之(二)』終)
萌芽落花ノート
22 たそがれのくにから
あなたがそうおっしゃるのなら
わたしはきわめて孤独です
おこたえしたくとも
嘔吐ですか また
きのうのアルコールがいけなかったとでも?
あしたがあります あしたが
そのまま じっとして
〈時間は彫像のように壊れやすい〉
よびましたね ヒースクリフと
カタカナならカカオフィズでもよかったのに
そう ぼくの名はだれにも にていない
なかでも あなたとは
おおきく口をあけてごらんなさい
死んだものの名は いまわしい
棺の蓋は呪文でしか ひらきません
よんではなりません!
あしたが 黄泉帰ります
(終)
『冬のソナタ』を読む
「道に迷う小鳥」(下p5~23)
2 「カン・ジュンサンという名前」
ユジンは、チュンサンとミニョンを別人として意識できるようになってきた。
サンヒョクは、二人を混同し始める。
*
「何が言いたいんですか?」
ミニョンが不快な表情で訊(たず)ねると、サンヒョクから突然カン・ジュンサンという名前が飛び出した。ジュンサンへの思いをミニョンに重ねているユジンの気持ちを、これ以上揺さぶるなと言い放った。サンヒョクはそれが言いたかったのだ。
ミニョンは不快な表情で苦笑いしながらサンヒョクを睨み付けた。ミニョンが何かを利用してまで人の気を引こうとするほど自信のない男ではないことを、サンヒョクは知っているはずだ。
ユジンは何があっても絶対に自分とは別れられない、見ていろ、という言葉を残したサンヒョクは事務所をあとにした。サンヒョクが消えたあとのドアを見つめるミニョンの顔には心配げな表情が浮かんだ。その自信に溢れる態度からして、ユジンが辛い試練を強いられそうな予感がしたからだ。
(下11~12)
*
ミニョンのせいで、ユジンとサンヒョクは混乱した。
ミニョンは、二人のせいで混乱し始めた。
彼は独りで散歩に出る。
(終)