聞き違い
～異体字
寿 子と武器
最高値 割いた金
異体字 痛い痔
繁華街 半加害
（終）
漫画の思い出
花輪和一（5）
『箱入り娘』
私はスケベだが、変態ではない。サドやマゾッホの小説は読んでも、ＳＭの絵などは見たくない。もっとも嫌いなのが、スカトロジー。これだと読むのも嫌。その嫌なのが全部出てくる。
映画の『ボクシング・ヘレナ』は少女向けだろう。これは少年向けか？
『ゴキブリ男』
汚い絵だが、主題には共感できる。
「私も女学生時代頭が悪く 秀才のねえさんにさんざんバカにされたわ その恨みをいまこそはらしてやる カクゴしてちょうだいね」
『かいだん猫』
ありふれた怪談のように始まる。
「山奥のそのまた山奥に一人の尼僧と一匹の猫がすんでいた。カサッ、カサッとかすかな音をたててすべての草木は葉を落とした」
猫の名前は「かえで」という。
「ああ これが本当の……… かいだん……… かいだん……… 猫ではありませんか……」
そのとおり。
（５の終）
笑うしかない友
～ゴーゴー
郷に入っては郷に従え。
あなたが郷さんですか。
ハーイ。郷で～す。ゴーゴー。
ゴーマニズムのゴー。
逃げるのは恥ではないよね、ゴーンさん。
ゴーンとお寺の鐘が鳴る。
御手々繋いで皆入ろう。
防空壕。
僕の業。
（終）
（替え歌）
大洋の彼方
乗ってけ 乗ってけ 乗ってけ
処理水
波に 波に 波に 揺られて
乗ってけ 乗ってけ 乗ってけ
処理水
大洋の彼方
大洋の彼方
テケテケテケテケ
（終）
回文
～枚方市
如何かな 湿る昼飯 中が貝
（いかがかな しめるひるめし なかがかい）
枚方市 つべこべ個別 舌から火
（ひらかたし つべこべこべつ したからひ）
定期的 しがない流し 来て聞いて
（ていきてき しがないながし きてきいて）
弾丸が 潰した私物 ガンガンだ
（だんがんが つぶしたしぶつ がんがんだ）
（終）
