聞き違い
~新人
また戦争だ 待たせん装弾
新人前へ 死んじまえ
域内 息無い
むさくるしい 無策らしい
(終)
腐った林檎の匂いのする異星人と一緒
34 ゲーム(STAGE4 花瓶)
あなたは階段を下りて管理人室に入る。
壁に絵が架けてある。描かれているのは壺か花瓶のようだ。ところが、その下に「二番目の女」と書いてある。あなたは後退り、目を凝らす。「女」がどこにいるのか、わからない。何のためにこんな絵を……? あなたを侮辱するためか?
観葉植物が背中を擽る。その根方で5Gを拾う。タイピストのいないタイプライターが作動する。警報のようだ。あなたは黙って管理人に近づく。
「いつもお元気そうで何よりですな」
聞こえなかったふりをして部屋を出かかると、呼び止められる。
「玄関付近に例のやつらが屯していますよ」
応じず、出ようとすると、彼は続ける。
「今日は外出なさらない方が賢明かと存じますが」
二者択一。
外出する。部屋に戻る。
どちらも選ばないでいると、いたずらに時が過ぎ、あなたは衰弱し、ミイラになる。
GAME OVER
あなたはこのゲームをやりなおしますか。
無人の舞台で砂時計の砂が落ち始める。
(続)
アナグラム
~四年
買い控え 海老か烏賊
(かいびかえ えびかいか)
海産物 貝三粒
(かいさんぶつ かいさんつぶ)
余念がない 四年長い
(よねんがない よねんながい)
溝浚い ドライブさ
(どぶさらい どらいぶさ)
(終)