小学生の頃から美しいユニフォームを思い浮かべては恍惚としていた怪しい少年だったオレ(笑)そんな少年時代から続いている怪しい妄想を可視化できるよう個人的な偏見・主観に基づいて、オレが大好きだった、惚れ込んだユニフォームを各球団ごとにピックアップしてみるというどーでもいいことをやってみる。まぁ、ネタ切れだからなんだけど(苦笑)
基本的にオレ個人の美しいユニフォームの定義は下記の通り
①
昇華プリントNG
②
広告ロゴNG
③プルオーバーNG
④ビジターのカラージャケットNG
⑤ビジターユニに企業名表記はNG
⑥できれば
背ネームはいらない
⑦できれば
胸番号も不要
第11回目は現在の「
広島東洋カープ」
●ホーム用
・1975~1976モデル
#8 山本浩二
ジャケットに関しては1973~1974年モデルも同デザインだったが丸首からVネックに変更。キャップもネイビーから1975年から同じみの赤に変更。初優勝時に着用していたユニフォームなので非常に露出度の高く、よく目にしたので嫌いなプルオーバーでベルトレスではあるがピックアップ。
偶然ではあろうが広島が赤ヘル(及びキャップ)を採用した1975年にBOSも赤ヘル&キャップを採用。アンダーシャツもネイビーだったので、パット見た感じでは広島かBOSか区別がつかないほど似た雰囲気を醸していた(但しキャップのブリムは配色が異なり広島は赤、BOSは紺だった。
左:#14 ジム・ライス/右:#7 カール・ヤストレムスキー
・1977~1988モデル
#26 江夏豊
プルーオーバーにベルトレスパンツ(1988年はベルトレス廃止)と抵抗を感じるスタイルではあるが、オレがNPBを観戦し始めたときに広島が着用し、正に黄金時代のカープのユニフォームというイメージが定着していると、それすら凌駕するほどよく見えてしまった。正に強いというのは正義である(笑)
・1989~1995モデル
#14 津田恒実
1973年からプルオーバーを採用していた広島がようやく前ボタン式に戻したのがこのモデル。しかし、それより印象的だったのはCINの1976~1992モデルユニフォーム(注1)をそのまま流用したかのようなデザインだったこと。ただ、パクリ故に洗練されたデザインでもあった。興味深いのは本場MLBのCINよりもNPBの広島の方がいち早くベルトレス廃止、ボタン式を復活させ原点回帰したことか。この時代はもしかしたらNPBの方がユニフォームに関してはいち早く原点回帰の兆しが現れていたのかもしれない。
注1:シンシナティ・レッズ1976~1992モデルユニフォーム
#44 エリック・デービス
・1996~2001モデル
#10 金本知憲
前モデルがあまりにもCIN寄りのデザインだったのでカープオリジナルデザインにも戻ったのは好印象だった。また、90年代のラケットライン最ブームのきっかけとなったユニフォームでもあろう。とは言え、元々BOSのデザインを引用していた経緯があるので、どことなくBOSのデザインに似通っている。更にはBOSが2003年からアンダーシャツを赤に変更した(注2)ことにより逆にBOSが何となく広島っぽい配色になったような気がした(笑)
注2:2003年よりアンダーシャツが赤に変更になったBOSのホーム用ユニフォーム
#34 デービット・オルティス
・2009~ モデル
#18 前田健太
2009年2代目広島市民球場(マツダスタジアム)開場に伴いユニフォームをリニューアル。正直花文字の「CARP」に見慣れていたオレには前モデルから採用された筆記体のCarpはあまりいい印象はないのだが、袖とパンツのサイドのみにラインを配し、申し訳ない程度に取り付けられた襟は20世紀末にMLBで沸き起こった新懐古主義に通じるものがあった。良くも悪くも広島という球団は時代に沿った流行を取り入れることに長けていて、ベルトレス、プルオーバー、ラケットラインと近年採用し、2010年代に入る直前で新懐古主義によるネオクラシック風味を取り入れた。アクセントで取り入れられたアウトラインのネイビーもいい雰囲気を醸し出している。
●ビジター用
・1975~1976モデル
#14 外木場義郎
1975年10月15日、後楽園球場にて広島が初優勝を果たしたときに着用していたユニフィオームなので上記ホーム用より露出が多いモデルであろう。筆記体のHiroshimaは元々ドジャースから流用したデザインであったが、この時は完全に広島のオリジナルデザインになったと言っても過言ではないだろう。以後、筆記体のHiroshimaのロゴからネイビーが消え赤一緒になったがライトブルーとの組み合わせがイマイチで…。このネイビーのHiroshimaに赤のアウトラインがライトブルーに描かれている組み合わせがもっとも美しかったように思える。プルオーバーなのが残念だけど。
・1989~1995モデル
#34 川口和久
ホーム用は上述通りCINのパクリのようなデザインだったが、ビジター用もそのホーム用と同一デザイン。同一デザインがあるが故にビジター用はCINと差別化ができたが、市民球団を標榜しているのにビジター用から「Hiroshima」のロゴを胸から外すのは言語道断。ビジター用がグレーに原点回帰し、デザインもよかったが、「Hiroshima」ロゴが廃止されたのが残念なユニフォームだった。
・1996~2001モデル
#10 金本知憲
グレーが引き続き採用され、胸に「HIROSHIMA」の文字が戻ってきた。但し見慣れた筆記体の「Hiroshima」ではなく1972年以来となる大文字の「HIROSHIMA」だったことには多少なりとも違和感を感じた。しかし、調べてみるとこの花文字でデザインされた大文字の「HIROSHIMA」ロゴは1963年から1972年まで使用されたデザインということを考慮すれば、好みではないが伝統の継承ということで気品漂うユニフォームとなった。ホーム用と同様にラケットライン再ブームのきっかけになったユニフォーム。
・2009~ モデル
#33 菊池涼介
広島史上初となるカラージャケット。その点は大いにガッカリしたが、
デザインとしては美しい!。これがオルタネイトだったら非の打ち所のないエレガントさと言えよう。
こうやって振り返ってみると広島はお気に入りのユニフォームが多かったなぁ。
次回は
福岡ソフトバンク・ホークスの予定。
※他にも
ユニフォームのこと、球場のこと、ゴチャゴチャ言ってます(笑)
好きなキャップロゴは
こちら。