もう半年以上前になるが…
2018年2月15日(水)仕事にて原宿へ(その後もちょくちょく仕事で原宿はいっているんだけけどね)
原宿駅舎
二代目となる現在の駅舎は1924年(大正13年)に竣工した木造建築で、都内で現存する木造駅舎で最も古い。建物は二階建てで、尖塔付きの屋根に白い外壁というイギリス調のデザインとなっている。窓格子は二重斜格子文で、階段に使用されている廃レールには、1950の刻印が見られる。
2020年の東京オリンピック開催に向けて、JR東日本は当駅の駅改良工事に着手することを発表。年始のみ使用している臨時ホームを新宿・池袋方面行き外回り専用ホームとして常設化される他、2階建ての駅舎に建て替え・エレベーターとエスカレーターの増設・トイレや改札口と通路の拡張などが行われる。また、新駅舎は明治神宮口にも設置される。なお、今回常設化される外回り専用ホームにはホームドアも設置され、改良工事後の島式ホームは内回り渋谷・品川方面行き専用ホームになる。上記駅舎の解体には渋谷区長の長谷部健や地元住民が反対し駅舎保存の声を上げているが、JRからの明確な回答はない。
著名な建築家が設計したわけではないため、古さ以外にその建造物としての価値を認められていないようで、重要文化財の認定はされていないが、「関東の駅百選」には認定されている。認定は運輸省関東運輸局が行ったが、その価値を放棄するほど新駅舎が必要なのだろうか?たった2週間のオリンピックのために歴史ある建物を壊してして良いのか?
ただ、施設の老朽化も顕著なため、この古い駅をメンテナンスしていく費用も労力も大変なのは理解できる。ただ、その古さも含め、原宿駅の良さだと思うのだが、JRが営利組織である以上、採算を重視するのは仕方ないと思いますが…もし解体となったら…やはり残念である。
愛着がわきそうもないなぁ…この新駅舎…。
20年以上前に大学入学のため上京してきた私にとって高嶺の花であった「東京」のイメージを損なうことなく持ち合わせ、それでいて愛着がわく地の一つが原宿だった。市井の人々の生活など垣間見ることなんてできないのに、決して無機質なメトロポリタンシティではなく、鉄筋コンクリート造(RC造)集合住宅の「青山同潤会アパート」の荘厳華麗な姿、前述したレトロな雰囲気の「原宿駅舎」の存在感には感銘すら受けた。
青山同潤会アパート
青山同潤会アパートは2003年に取り壊され、跡地には「表参道ヒルズ」という個性のない複合施設が存在している
若者の地の呼称が独り歩きしている感がするが、上京当時の原宿は「原宿駅舎」や「青山同潤会アパート」など時代の流れを体感できる場所だったけど、同潤会アパートは消え、原宿駅舎も消え行く定めなのか。
原宿から消えた風景といえば…ビートルズファンには聖地ともいえ、かなりの頻度で通ったビートルズ専門店「ゲットバック」(当時所在地 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-6-11-2F ※下記写真)は個人的に外すことはできない。
※現在の店舗跡地(Google MApより)
上記店舗から2006年3月に渋谷に移転したが2008年4月に再び原宿に戻ってきた(当時所在地 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-8-21-B1F)。しかし、あえなく2009年1月に閉店…。
エルビス・プレスリー専門店「LOVE ME TENDER」の地下、旧ロックンロール・ミュージアムに「ゲットバック」と、ローリングストーンズ専門店「ギミーシェルター」が集結していたが、これらも今では全て消え去った。
上京当時から親近感があった「原宿駅舎」までなくなってしまったら…無機質な街並みしかない退屈な場所になってしまいそうだ…。