Pulp fiction キービジュアルTシャツ
ユマ・サーマン as ミア
雑誌の表紙を模して、ベッドにうつ伏せ状態のユマ・サーマンがタバコ片手に、こちらを睨むキービジュアルをモノカラーにてプリントされた、いかにもヤバい匂いを漂わせながら、セクシーかつカッコいいデザインのTシャツ。この洒落たセンスは、まさにクールそのもの。
ファミレスで強盗計画を企てる男女カップルを描くプロローグから始まり、ギャングの殺し屋・ヴィンセントとジュールスをめぐる3つのエピソード(「ヴィンセント・ベガとマーセルス・ウォレスの妻」「金時計」「ボニーの一件」)と続く、一筋縄ではいかないクライムストーリー。それらは、『座頭市』などの日本映画からも影響を受けたタランティーノ流バイオレンスやユーモアとともに展開されていく。
映画ファンのド肝を抜いたのは、これらのエピソードを、時系列をバラバラにして描くという、じつに巧みな構成であった。当時としては、かなり斬新な手法であり、本作以降、クリストファー・ノーラン監督の出世作『メメント』を始め、さまざまな作品に影響を与えたのは言うまでもない。
また、ヴィンセント役に当時キャリアが低迷していたジョン・トラヴォルタを抜擢したことも、センセーショナルな話題となった。彼が後に、『キル・ビル』シリーズのヒロインを務めるサーマン演じるボスの妻・ミアとともに、無表情でツイストをキメキメに踊る姿は、『サタデー・ナイト・フィーバー』で一世を風靡した彼へのタランティーノ流のリスペクトであると同時に、どこか滑稽であり、本作のクールさをもっとも象徴するシーンである。そして、本作を機にトラボルタがふたたびスターダムに昇りつめるという劇的な復活劇もエモい。
オールディーズをバックにしたダンスシーンも、新たなカッコよさとして受け入れられた。ちなみに、ツイスト・ダンスシーンに流れるのは、チャック・ベリーが歌うR&Rのオールディーズ「ユー・ネヴァー・キャン・テル」。また、オープニングを盛り上げるディック・デイル&ザ・デルトーンズによるサーフミュージック「ミザルー」(後に『TAXi』シリーズでも使用)やクール・アンド・ザ・ギャングが歌うR&B「ジャングル・ブギー」など、物語を彩るのは、いかにもタランティーノらしいジャンルを超越したクセの強いナンバーだ。そのため、それらを収録したクールなサントラ盤も、映画ファンにとって必須アイテムとなった。
1 Pumpkin And Honey Bunny - (Dialogue) / Misirlou - Dick Dale & His Del-Tones
2 Royale With Cheese - (Dialogue)
3 Jungle Boogie - Kool & The Gang
4 Let's Stay Together - Al Green
5 Bustin' Surfboards - The Tornadoes
6 Lonesome Town - Ricky Nelson
7 Son Of A Preacher Man - Dusty Springfield
8 Zed's Dead, Baby - (Dialogue) / Bullwinkle Part Ⅱ - The Centurians
9 Jack Rabbit Slim's Twist Contest - (Dialogue) / You Never Can Tell - Chuck Berry
10 Girl, You'll Be A Woman Soon - Urge Overkill
11 If Love Is A Red Dress (Hang Me In Rags) - Maria Mckee
12 Bring Out The Gimp - (Dialogue) / Comanche - The Revels
13 Flowers On The Wall - The Statler Brothers
14 Personality Goes A Long Way - (Dialogue)
15 Surf Rider - The Lively Ones
16 Ezekiel 25:17 - (Dialogue)
そのサントラのラストに、ダイアログ(セリフ)として収録されているのが「エゼキエル書 第25章17節」。本作への出演を機にブレイクしたサミュエル・L・ジャクソン演じるジュールスが暗殺前に暗唱する聖書の一節として登場するが、そのほとんどがタランティーノの敬愛する千葉真一主演作『ボディガード牙』の全米公開版の冒頭に登場する解説文というジョークである。そのほか、「フランスではチーズバーガーをチーズ・ロワイヤルと呼ぶ」(こちらもサントラに収録)や「ウチでは黒人の死体を預かってないからだ」など、遊び心たっぷりなセリフ(回し)の数々も、計265回と言われるFワードの使用回数とともに、本作のクールさを一層引き立たせている。
だらだらと無関係なことばかり綴ったが、話を本題に戻そう。その気だるい雰囲気がたまらなかったパルプ・フィクションと20代中盤に憧れたユマ・サーマンが描かれたTシャツ…正に至高の一品!(笑)
ユマ・サーマン as ミア
雑誌の表紙を模して、ベッドにうつ伏せ状態のユマ・サーマンがタバコ片手に、こちらを睨むキービジュアルをモノカラーにてプリントされた、いかにもヤバい匂いを漂わせながら、セクシーかつカッコいいデザインのTシャツ。この洒落たセンスは、まさにクールそのもの。
ファミレスで強盗計画を企てる男女カップルを描くプロローグから始まり、ギャングの殺し屋・ヴィンセントとジュールスをめぐる3つのエピソード(「ヴィンセント・ベガとマーセルス・ウォレスの妻」「金時計」「ボニーの一件」)と続く、一筋縄ではいかないクライムストーリー。それらは、『座頭市』などの日本映画からも影響を受けたタランティーノ流バイオレンスやユーモアとともに展開されていく。
映画ファンのド肝を抜いたのは、これらのエピソードを、時系列をバラバラにして描くという、じつに巧みな構成であった。当時としては、かなり斬新な手法であり、本作以降、クリストファー・ノーラン監督の出世作『メメント』を始め、さまざまな作品に影響を与えたのは言うまでもない。
また、ヴィンセント役に当時キャリアが低迷していたジョン・トラヴォルタを抜擢したことも、センセーショナルな話題となった。彼が後に、『キル・ビル』シリーズのヒロインを務めるサーマン演じるボスの妻・ミアとともに、無表情でツイストをキメキメに踊る姿は、『サタデー・ナイト・フィーバー』で一世を風靡した彼へのタランティーノ流のリスペクトであると同時に、どこか滑稽であり、本作のクールさをもっとも象徴するシーンである。そして、本作を機にトラボルタがふたたびスターダムに昇りつめるという劇的な復活劇もエモい。
オールディーズをバックにしたダンスシーンも、新たなカッコよさとして受け入れられた。ちなみに、ツイスト・ダンスシーンに流れるのは、チャック・ベリーが歌うR&Rのオールディーズ「ユー・ネヴァー・キャン・テル」。また、オープニングを盛り上げるディック・デイル&ザ・デルトーンズによるサーフミュージック「ミザルー」(後に『TAXi』シリーズでも使用)やクール・アンド・ザ・ギャングが歌うR&B「ジャングル・ブギー」など、物語を彩るのは、いかにもタランティーノらしいジャンルを超越したクセの強いナンバーだ。そのため、それらを収録したクールなサントラ盤も、映画ファンにとって必須アイテムとなった。
1 Pumpkin And Honey Bunny - (Dialogue) / Misirlou - Dick Dale & His Del-Tones
2 Royale With Cheese - (Dialogue)
3 Jungle Boogie - Kool & The Gang
4 Let's Stay Together - Al Green
5 Bustin' Surfboards - The Tornadoes
6 Lonesome Town - Ricky Nelson
7 Son Of A Preacher Man - Dusty Springfield
8 Zed's Dead, Baby - (Dialogue) / Bullwinkle Part Ⅱ - The Centurians
9 Jack Rabbit Slim's Twist Contest - (Dialogue) / You Never Can Tell - Chuck Berry
10 Girl, You'll Be A Woman Soon - Urge Overkill
11 If Love Is A Red Dress (Hang Me In Rags) - Maria Mckee
12 Bring Out The Gimp - (Dialogue) / Comanche - The Revels
13 Flowers On The Wall - The Statler Brothers
14 Personality Goes A Long Way - (Dialogue)
15 Surf Rider - The Lively Ones
16 Ezekiel 25:17 - (Dialogue)
そのサントラのラストに、ダイアログ(セリフ)として収録されているのが「エゼキエル書 第25章17節」。本作への出演を機にブレイクしたサミュエル・L・ジャクソン演じるジュールスが暗殺前に暗唱する聖書の一節として登場するが、そのほとんどがタランティーノの敬愛する千葉真一主演作『ボディガード牙』の全米公開版の冒頭に登場する解説文というジョークである。そのほか、「フランスではチーズバーガーをチーズ・ロワイヤルと呼ぶ」(こちらもサントラに収録)や「ウチでは黒人の死体を預かってないからだ」など、遊び心たっぷりなセリフ(回し)の数々も、計265回と言われるFワードの使用回数とともに、本作のクールさを一層引き立たせている。
だらだらと無関係なことばかり綴ったが、話を本題に戻そう。その気だるい雰囲気がたまらなかったパルプ・フィクションと20代中盤に憧れたユマ・サーマンが描かれたTシャツ…正に至高の一品!(笑)