自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

ロンドンシリーズの違和感

2019-07-07 00:05:00 | スポーツ観戦記
6月29~30日に欧州で初めてMLB公式戦、NYY@BOSがロンドンにて開催された。2012年ロンドン五輪のメイン会場となったロンドン・スタジアムが舞台となった。

北米以外では日本、メキシコ、オーストラリア、プエルトリコで公式戦を開催に次ぐグローバルな野球普及活動の一環である。この対戦は「ロンドン・シリーズ」と銘打たれ、市場拡大を狙う大リーグ機構にとっても歴史に残る2日間となった。

ロンドン・スタジアムは2015年にラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会の3位決定戦が行われ、2017年には陸上男子100メートルの世界記録保持者、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が現役最後の舞台に選んだ世界選手権も開催された大型施設。普段はサッカーのイングランド・プレミアリーグ、ウェストハムが本拠地を置く。今回は仮設で野球仕様に改修され、ボールパークに生まれ変わった。が、ホームから中堅バックスクリーンまでの距離が385フィート(約117.3メートル)と、MLBの他球場と比べて小さめだったため2戦とも乱打戦となった。

今回の欧州進出の背景にあるのが、米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)と米プロバスケットボール協会(NBA)の成功例だ。NFLは07年、NBAは11年からロンドンで公式戦を開催。ともにファンの拡大など大きな成功を収めている。NFLは当初1試合だけだったが、あまりに人気が出たため近年は3~4試合に増やしている。

6月7日には、来年もロンドンでレギュラーシーズン2試合を開催することが発表。ナ・リーグ中地区で、こちらも長年のライバル関係にあるSTLとCHCが対戦する。

野球がマイナースポーツに位置付けられる欧州では競技人口も少ない。欧州野球連盟(CEB)には現在39カ国・地域が加盟しているが、競技登録者数は13年の約11万8000人から18年には約9万7000人と減少。米国では1500万人以上に上るとされ、その差は歴然としている。プロリーグがあるのはオランダとイタリアだけで、オランダの代表メンバーもカリブ海に位置する自治領キュラソー出身者が多い。MLBは欧州各地にコーチを派遣したり、他競技の各種大会にスカウトを派遣するなどして有望選手を引き抜いたりするなど、地道に普及活動を続けているが、現状は厳しい。今回のロンドンシリーズがどれだけの効果があるかは興味深い。



公式戦の欧州初開催はBOSとプレミアリーグ、リバプールのオーナーを務めるジョン・ヘンリー氏(米国)の手腕によるところが大きいためにホストチームはBOSが務めるが、NYYもピンストライプのホーム用ユニホームを着用する…っておかしいだろ、それ!?明らかなルール違反じゃねぇか!

初戦、BOSの先発#22 リック・ポーセロ

BOSがホストなので当然ホーム用ユニフォーム

第2戦、BOSの#2 ザンダー・ボガーツ

オルタネイト用の赤いジャケット&ホーム用の白いパンツ

Yankees use 9-run 7th to sweep London Series | Yankees-Red Sox Game Highlights 6/30/19



そして、ビジターであるはずのNYYもホーム用ユニフォーム…


いや、まぁ、そりゃ、認知度の高いピンストライプのNYユニフォームの方がマーケティング的には有効だろうが、例え中立地での試合でもホームであるBOSに敬意を示して欲しかった。

NPBでも、巨人対東京ヤクルトの東京シリーズで巨人がビジター用のTOKYOユニフォームを着用したり、千葉ロッテが千葉マリンスタジアムでビジター用の黒ジャケットを着用したりするが、ホームは白、ビジターはパンツも含めてカラーユニフォームの原則は最低限守って欲しい。それが野球というスポーツのあるべき姿なのだから…


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