「今日はどんな手術ですか?」
おかしなことを訊くものだと訝しみながら
「胆嚢摘出手術です」
と素直に答えると
手にもっていた幅広のテープに
「たんのう」
と平仮名で書き込み
腹の右側にペタリと貼った。
きのうの朝、手術室へと向かう前の看護師とぼくのやり取りだ。
思うにそれは、ヒューマンエラーによる医療事故防止対策のひとつなのだろう。そう推測したぼくは、心の内で拍手する。
ひょっとするとそれは、いくらなんでもそこまでしなくても・・という類のものかもしれない。人によれば、バカにするんじゃないわよとヘソを曲げてもおかしくはないようなことかもしれない。
だが、相手はバカかも知れない、また、相手にはバカのようなことをする可能性がある、という前提に立つのが、ビジネスコミュニケーションの要諦であるとぼくは信じている。もちろん、あくまでそれは仮定であり、しかも最悪を想定しての仮定であるのを忘れてはならない。本当に相手をバカだと思うと手酷い目に合うのは必定だ。
「相手がバカだ」と仮定するならば、できる限りわかりやすく平易な言葉を選ぶことが必要となる。例えばそれがプロVSプロの会話だとして、相手がこれみよがしに専門用語を使ってくる場合には、こちらも負けじと知り得る限りの専門用語を駆使して応じるという戦術は確かにあるが、それは、ことコミュニケーションを図るにおいては愚の骨頂だと断じても差し支えない。肝心なのは理解し合えてナンボ、よい仕事ができてナンボ、事故が防げてナンボ。失敗は予想を超えて起こる。特に事故防止という観点から見れば、クドイほどにわかりやすく伝え合うというのがポイントなのである。
とかナントカ考えながら、♪ドナドナド〜ナド〜ナ♪と手術室に引かれていったぼくは、麻酔をしたやらしないやらよくわからないうちに眠りの森の住人となり、
「みやうちさ〜ん、終わりましたよー」
という声に目覚めてみれば、見事「たんのう」は摘出されていましたとさ。
めでたしメデタシ。
傷は痛みますか?😰
きっと、すぐにでも「歩きなさい」とかって言われてるんでしょうネ🤭💦
医療現場も進化したものです😌✨✨
お食事も、ゆっくりゆっくり戻して行くのでしょうか…😊
しばらくは、落ちついてブログに向き合える時間を、楽しんでください🤗
お大事に💐
痛みもだいぶ引きました。
お気づかい、ありがとうございます。