【70才のタッチ・アンド・ブースト】ーイソじいの”山””遍路””闘病””ファミリー”ー

【新連載】 『四国曼荼羅花遍路-通し打ち45日の マイウェイ』

四国曼荼羅花遍路-通し打ち45日の マイウェイ 30 ・31 写真は 51番札所 石出寺の境内

2023-01-08 16:57:21 | 四国曼荼羅花遍路 通し打ち45日のマイウェイ 涅槃の道場(愛媛県)編
(30日目・5月20日)松山、道後温泉近くの里寺 48番 西林寺~50番石出寺を歩
         き遍路。松山市内で宿泊し、明日はoff日。結願までの日
         程とスケジュールの調整だ。
 快晴。6:10起床、朝食→8:10発→重信川の橋上でご高齢の男性とお遍路談笑→9:25 
48番札所西林寺→10:55 49番札所浄土寺(お接待)→11:35 50番札所繁多寺→12:25 
51番札所石出寺(洞窟廻り)→昼食(門前で鍋うどん)→15:40ホテルメルパルク道
後温泉(本日宿泊)→道後温泉散策
 本日も快晴で、6時過ぎに起床、朝食を頂いて出発。同宿の遍路さんお二人は先に
出発されているようで、グループさんと同時間に出発した。皆さんスーツであったり
ユニフォームであったりなのでビジネスでの宿泊だったと思う。
(遍路宿の朝、三坂峠を振返る)
 浄瑠璃寺、八坂寺は昨日中に納経を済ませており、その先を遍路地図の道通りにし
ばらく行くと住宅街で左手に文殊院という寺があり、遍路の由来やら弘法大師に関す
ることが書かれた看板が据えられていた。読んでしばしの散策。文殊院を出るとすぐ
に交通量の多い県道に出て、少し行くと重信川にかかる橋を渡る。厳密にいうと三坂
峠を越えると松山市となるようだが、重信川を渡ると都会の松山、の実感がする。こ
の重信川の橋を渡っていると、歩道の対向から自電車に乗った高齢の男性に、懐かし
そうに声を掛けられた。お伺いすると地元の方で、数年前までは区切り打ちだけれど
何回も遍路をしていたとのことで、今回の私の通し打ちのことなど話させていただく
と、『えらいねえ』とほめていただき、随分と羨ましそうに『また行きたい』とおっ
しゃっていた。”NO WAR”と”Respect  HUMANRIGHTS”のゼッケンもほめていただ
き、嬉しかった。
(左・西林寺への道中文殊院①、右・同じく文殊院②)
 9時25分に少しゆっくりしたけど 48 番札所西林寺、そのあと市街地の町中、少し
道迷いしたけれど 11時前に49番札所 浄土寺でお参りと納経。浄土寺ではまだお若
い、住職さんだと思うが、歩き遍路か聞かれ『そうです』というと、お接待というこ
とでキャラメルを頂いた。その後”NO WAR”やらで談笑。その後50番札所 繁多寺へ向
かう。46番以降はしばらくは里寺が続くのだが、地図では標高差が読み取れないけれ
ど、繁多寺へは意外とアップダウンがあって面倒くさい。それでも11時半過ぎに繁多
寺着。小高いところにあって、いよいよ松山の街並みがよく見える。お詣りと納経を
済ませ51番札所 石出寺に向かう。ここは迷うこともなく、女子大学などがある小高
い道を行くとやがて山門が見えた。山門の手前の橋のかかっている川は、石出川とい
うらしい。
(①西林寺山門、②浄土寺山門の奥は本堂、③浄土寺からの松山市街、④浄土寺本堂と大師堂)

(①石出寺本堂、②石出寺境内・三重塔、③洞窟巡り、④同じく洞窟巡り)
 12時半前に、51番札所 石出寺に着いた。石出寺は古くからの民衆信仰の寺だった
ようだ。道後温泉にも近くその立地や、境内の佇まいは本堂と大師堂を取り囲むよう
に裏の岩山に掘られた洞窟を『洞窟巡り』として信仰の場として崇め、裏手の山も含
めて境内では修験の業なども行われていたのではないだろうか。そして門前の町並み
や境内に入ってからの仏具や土産の店が並ぶ賑わいの通りを見ていると、おそらく財
力のあるお遍路さんはここで修行を体験し、道後温泉で修行の疲れを癒しパワーアッ
プして次の遍路に向かうか、松山港から自らの里に帰るか、20年前にもそんなことを
想像した。当時は今よりも比較にならないほど賑わっていたので余計にそう感じたの
だろう。ただ、現状はコロナ禍のせいか仏具屋さんも土産物屋さんもほとんど閉まっ
ており、団体の遍路ツアーさんも見かけなかった。明日21日は京都の東寺など、弘法
市で大変賑わう日のだけれど、石出寺はそんな様子もないようで、どうなんだろうと
ふと思った。洞窟巡りとお詣りと納経を済ませ、午後2時前に門前の立派な食堂で昼
食。鍋うどんを頂いた。美味しかった。
 昼食後本日の宿舎ホテルメルパルク松山を目指し、15時過ぎに到着、チェックイ
ン。松山市内の里寺を繋ぐ遍路道の道後温泉のすぐ近くにホテルがある。荷物を部屋
に置いて道後温泉の散策に出かけることとして、タイミングがよければ入浴を目論ん
だ。ホテルを出てすぐ向かいにある『にぎたつ会館』を見て思い出した。私が現役の
時にパートナーと旅行で、登山はしなかったけれど成就社までの石鎚山まで行ったと
きに泊まった宿泊所で、20年以上前になるけれど当時は私学共済の宿泊施設で確か
『白鷺荘』といったかと思う。現在は公立学校教職員共済の宿泊施設となっている。
というと25年前に訪れて以来の道後温泉を散策をした。さすがに観光客が一杯で、大
規模改修中の道後温泉本館は、コロナでの入湯制限もあって2時間待ち、25年前には
なかったきれいな別館も同じくらいの待ち時間で、ひと風呂は断念することとした。
(①ホテルメルパルク向かいの にぎたつ会館、②大改修中の道後温泉本館、③道後温泉別館)
 本館からちょっと向かいのレトロな風情のある商店街は全く跡形もなくおしゃれな
お店や大きな土産物屋さんやらで人が一杯。本日金曜日だけれども、この賑わいはす
ごい、浮かれてしまうといった感じ。ひととおり散策してホテルに戻り温泉に浸かる
こととした。
(メルパルクホテルの夕食献立)
 ホテルで温泉入浴後食事。さすがに手の込んだ料理でした。明日はoff日で、6月5日
必着で帰阪、香川では白峰寺~結願の大窪寺は歩き、この先松山→今治→西条(小
松)→新居浜→四国中央→善通寺→坂出の移動距離の長さと交通機関の事情、横峰
寺、三角寺はもちろん遊仙寺、弥谷寺、できれば雲辺寺も歩きで登りたい、というこ
とで、札所間の移動手段として自転車を使おうと決めた。そのため明日は自転車の購
入。
                (本日移動16.5km  すべて歩行で 22,765歩)

(31日目・5月21日) 本日off日。自転車購入。本日で、通し打ちお遍路開始か
          ら1か月、1か月の振り返りと6月5日までのスケジュール
                                  調整。
 晴れ。7:00起床→荷造、温泉→朝食→9:45出発→バスで移動→11:45JR松山駅前・
ターミナルホテル→イオンモール8自転車他買い物→17:00ターミナルホテル→スーパ
ー銭湯、入浴・食事
 結願を展望して、余分な荷物を家へあるいは高松市内のホテルへと送り、明日以降
を身軽にした。9:45と遅い出発で、道後温泉でコーヒを飲みバスで本日宿泊の松山タ
ーミナルホテルへと移動。昼前に到着し荷物を預けてイオンモール松山へと向かう。
(左・メルパルクホテルから見る朝の松山市街、右・JR松山駅前の景色)

  イオンサイクルでママチャリを買う
 イオンモール松山1階にあるイオンサイクルでママチャリを物色。やむなく長距離
区間、交通機関の不便な所は自転車での移動とする。いろいろ物色したが ①アップダ
ウンの道はまだまだあるので登りもさることながら下りのブレーキングに耐えうるこ
と、②基本は自分の足で。したがって電動アシストはパスしてあくまで足踏み式のマ
マチャリとすること、を条件にした。フラットハンドルで6段変速の自転車に決定。
店でセットアップしていただいている間昼食(ラーメン)と1か月の振り返り、6月5
日までのスケジューリングをした。
  1か月の振り返りと今後のスケジューリング
 総距離数からいくと全体の4分の3位は来たのではないか。札所の数は51番までで、
半分少し。ただ難所の多くはすでにクリアしてきた。残る難所は横峰寺、雲辺寺それ
と三角寺か。あとは多少の登りだ。
 今までの振り返りで、また来る機会があればかならずすべて歩き遍路の通し打ちを
したいと強く思ったこと。今回でも特に、徳島全県、足摺半島は自分なりに道を組み
合わせてやはりすべて歩き通し、卯之町から大洲、内子、久万高原の歩き通し、これ
から先の交通量の多いであろう海岸沿いの国道も歩き通したい。なんとも残念な思い
を持っている。それと結願後に思いを整理したいけれど、歩き遍路でお接待を頂いた
人たちとの触れ合いは、何よりも一番に、自分自身の自己肯定感を心地良く高めてい
ただいた、ということかなあ。これは、結願後に整理して是非、書き置きたいと思
う。
 今後のスケジュール調整だが、里寺の集中したところから次のところまで50km以
上ある所、公共交通が不便なところが何か所かあり、ここは自転車で移動、順調にい
けば6月1日結願、あと打戻のお礼参りで霊山寺に詣り、JRで高松戻り止めてある自
転車をフェリ-に積んで6月5日には大阪へ帰着できる。高松に入るまでにアクシデン
トがあっても、善通寺以降なら自転車をその地点に置き後は何とか結願までは行け
る。楽しく元気でポジティブに結願しよう。
 そのようなことを思いながら、セットアップ完了の自転車に乗って、JR松山駅前の
松山ターミナルホテルに向かった。本日の夕食はホテル近くのスーパー温泉のレスト
ランに決めた。
                           (本日移動距離 省略)