バーバリーのウエストバックル折れです。
ここのところ多い修理です。
ウエストバックルはバーバリーでもサイズが数種類あり、縦の内径のサイズにより、代替のバックルが用意出来たり出来なかったりがあります。
ご希望の方は、バックルの縦の内径(=ベルトの帯の幅)をご連絡いただけるとスムースに対応できます。
10月も終わろうかというこの時期になりますと、例年通り連日の修理ご依頼があります。
精一杯対応させていただいていますが、若干遅延が見え始めてきましたので、ただいま、納期を少しだけ余計にご連絡するようにしています。
3点セット、バックルの取り外し、修理、取り付けのフルコースです。
これもバーバリーです。
修理では圧倒的にバーバリーのものが多いです。
改めてトレンチコートのシェアのすごさを感じます。
バックルをはずして修理します。
色合いは在庫の革の中から似寄りのものを選んで修理します。
修理後の取付完了状態です。
取り付けの状態が見えないので、ベルトをひっくり返してみました。
こちらはバックルのみはずして送ってこられました。
取り付け作業なしのバックル修理のみの依頼です。
かなり革が固くボロボロでした。
このバックルのセットは、ウエストのバックルだけ鉄製です。
磁石がくっつきます。
同じバーバリーでも、歴史が長い上に、三陽商会が国内でライセンス生産していた時期もありますから、
いろいろな仕様がありますので、個々のバックルに合わせた修理方法を、1セットずつ行っています。
ですので、一日一組限定の作業になりますから、沢山は一気にできないのです。
修理が出来上がりました。
スプリングコートのような色合いのバックルです。
よくあるのですが、元々白系だったバックルが、徐々に何十年もかけてこの状態になっていますので、
記憶も徐々に白系から茶系のバックルにすり替わってきて、元の白系のバックルで修理して出来がってくるとびっくりするお客様がいらっしゃいます。
ですが、このバックルは真ん中の袖のバックルの内側に塗装が残っている通り、白系、正確にはアイボリーのバックルだったのです。
顔料をバックル表面に塗装してあるので、古くなると剥がれて革の色が出てきます。
唯一残っている顔料から色合いを合わせます。
修理完了です。
使った革は顔料ではなく、染料ですので、経年で茶色くなることはありません。
アパレルメーカーはコートを各色展開するために、ヌメ革でバックルだけ量産して、取り付けるコートの色合い毎に顔料を吹き付けて生産のコストダウンを図ることが多いのです。
これもバーバリーです。
コートからベルトがはずれない仕様です。
本当にバーバリーのトレンチコートは、仕様がいろいろありすぎるのです。
ウエストバックルもかなり傷んでいます。
これはクリーニングの乾燥機で革が縮んでいます。
コートからバックルをはずして修理します。
修理後の取付、ウエストベルトです。
両袖になります。
修理受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
画像が無いと、今どのような状態なのかわかりませんので、お電話でのお問い合わせはご遠慮ください。
かならず作業対象の現品の画像を添えてご連絡ください。
また、色合い、バックルの形状、状態もその際に確認したいので、ご協力お願いします。
値段が気になる方は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらに価格を記載しています。
ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。
納期はただいま、こちらへお荷物到着後1週間から10日程度です。
ベルトへの取り付け作業がある場合には、+1-2日いただく場合もあります。
コロナウイルスが心配な昨今、収束するまでの当面の間、持ち込みはお断りしています。
修理受付は現在宅配便のみになります。
よろしくお願いいたします。
LINEの場合、土日祝日でも時間があれば可能な限り返信してます。
しかし返信に時間が掛る場合もありますし、月曜まで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、土日のチェックはほぼ行いませんので、月曜になることが多いです。
よろしくお願いします。
伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku
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